メドピアは、「医師のリアルワールドデータ利用意向に関する調査」を実施し、その結果を発表した。これは同社の医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の医師会員1,054名へ、医療ビッグデータの一つである「リアルワールドデータ」に対して利用状況や利用意向などを調査したもの。
医師の約5割が何らかの形で利用
メドピアは、まずリアルワールドデータに関して医師の利用状況について調査を実施。その結果、リアルワールドデータについて「名前程度しか知らなかった(33.0%)」という回答が最多となった。
一方で「用いられている論文等を参考にしたことがある(24.1%)」「実際に自分でデータを用いた分析をしたことがある(14.8%)」「自分でデータを分析したことはないが、他者の分析結果を利用したことがある(7.3%)」という結果となった。
今回の結果から、リアルワールドデータを実際に分析に用いたり、情報収集の段階で目にしたりしたことがある医師が46.2%となり、一定の割合で浸透していることが判明している。
なお「実際に自分でデータを用いた分析をしたことがある」と答えた医師に「分析に利用したデータ」を聞いたところ「自身が所属している病院の電子カルテデータ(40.1%)」が多くの回答を集めた。
リアルワールドデータを診療に用いる意義
次に、「リアルワールドデータ」についてある程度知っていたと回答した医師に「リアルワールドデータを用いる意義」について質問したところ、「臨床での診断・治療の適正化(24.7%)」、「臨床での診断・治療の効率化(22.4%)」となっている。
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