SAPジャパンは、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)とキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)が、「SAP Fieldglass」を用いて、人材派遣や外部委託に代表される役務の調達業務標準化と効率化、さらにデータの可視化を実現したと発表した。
キヤノンMJ、キヤノンITSを含むキヤノンマーケティングジャパングループは、ITソリューション事業を中核とした事業ポートフォリオへ転換しようとしているという。その一環において、事業への影響が大きいビジネスパートナーへの役務調達業務に、デジタルトランスフォーメーションが不可欠と考えていた。そこで役務調達の業務標準化と徹底した業務効率化を実現するシステム基盤として「SAP Fieldglass Contingent Workforce Management」と「SAP Fieldglass Services Procurement」の導入を決定。2022年1月に稼働した。
SAP Fieldglassの導入にあたり、Fit to Standardをかかげ、業務標準化および全体最適化を進めたという。同社は、役務調達におけるプロセスをエンド・ツー・エンドでシステム化したことにより、ペーパーレスとデジタル化を実現。自動化や発注リードタイム短縮などにつながげたほか、統制強化とシステム機能により、法令遵守を含むコンプライアンス面のリスクを軽減したという。さらに同時稼働した「SAP S/4HANA」と連携することで、役務の調達購買から会計に至る業務の効率化と自動化を促進している。
今後同社は、SAP FieldglassとSAP S/4HANAに蓄積されたデータを連携分析することで、コストや品質の適正化など、データドリブンな課題解決によって役務調達業務の高度化を目指す。
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