日立ソリューションズは、アパレル企業であるカナダグースジャパンの設立にともない、マイクロソフトの「Microsoft Dynamics 365(Finance/Supply Chain Management)」を導入し、国際会計基準(IFRS)と米国の内部統制基準(SOC)に適合した会計システムとSCMシステム(販売・購買・在庫管理)を構築した。
新システムは、カスタマイズを極力行わず、パッケージの標準機能を生かして構築するFit to Standard方式で構築したとのこと。また、日立ソリューションズのノウハウを生かしたテンプレートを適用することで、短期間での構築が可能になったとしている。
カナダグースジャパンは、輸入と在庫配分のほか、一般会計、購買、サプライチェーンを含む受発注、仕入れ、販売までを扱えるシステムを構築し、ビジネスの立ち上げを実現。今後は、直営店舗のPOSシステムと新システムとの連携や、eコマースへの対応なども計画しているという。
導入効果は以下のとおり。
- 国際標準に対応したSaaS方式の基幹システムを構築:国際会計基準(IFRS)と米国内部統制基準(SOC)に適合した基幹システムを構築することで、管理精度の向上を実現。海外展開や合弁会社設立などグローバル展開においても、カナダグースと統一基準で経営判断を図ることが可能
- テンプレートの活用によりシステム構築のコスト低減、期間短縮に寄与:日立ソリューションズが保有する「グローバル製造業向けSCMテンプレート for Microsoft Dynamics 365」および「グローバル製造業向け会計テンプレート for Microsoft Dynamics 365」を適用することで、短期間の構築を実現
- 基幹システムを1つの製品で構築:小売業特有のサイズ違いや色違いを含むSKUの多さに標準機能で対応できる「Microsoft Dynamics 365」を選定。eコマースなど今後必要な機能を追加できるほか、将来的な店舗拡大や他ブランド展開においても、短納期・低コストでの導入が可能
日立ソリューションズは今後も、カナダグースジャパンをはじめ、企業のグローバルビジネスのデジタルトランスフォーメーションを支援していくとしている。
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