Slackは、ナレッジ共有に関する新たな機能として、「Slack AI」「自動化」「リスト」を発表した。
Slack AIでは、Slackの対話型インターフェースにAIが組み込まれることにより、業務時間を短縮することが可能。リスト機能では、会話の流れの中で業務を管理、トラッキング、優先付けし、自動化機能では、ワークフロービルダーの強化により業務を自動化するという。機能の概要は以下のとおり。
Slack AI
- チャンネルの要約:すべてのチャンネルで重要なハイライトを表示。プロジェクトのチャンネルからステータスレポートを作成したり、フィードバックチャンネルから重要なテーマを抽出したりなど、作業時間の効率化に活用できる
- スレッドの要約:会話を把握でき、スレッドに追いつくことができる
- 回答を検索:質問を入力すると、生成AIが検索結果に関連するメッセージ、ファイル、チャンネルを返すだけでなく要約も作成
自動化
- 改良されたワークフロービルダー:ノーコードで業務を自動化。Google、Atlassian、Asanaなどの企業から提供されるコネクタを利用して複数のツールを1つのワークフローに統合できる。Salesforce Flowにも対応
- カスタムアプリの構築・デプロイ・ホスティング:社内システムの統合や、カスタムビジネスロジックを実現するカスタムアプリを構築。Slack上でホスティングすることで、インフラのオーバーヘッドを軽減し、データを安全に保存できる。カスタムアプリからワークフロービルダーにビジネスロジックを拡張することにより、業務自動化に活用できる
- 自動化ハブ:テンプレートを使った自動化、直近で使用したワークフローへのアクセス、社内全体で使用されているワークフローを調べることが可能。ワークフローをコピーしてカスタマイズすることで、他の部門で使用している自動化のフローを再利用できる
リスト
- プロジェクトのトラッキング:プロジェクトをトラッキングし、オーナーの割り当て、ステータスの更新、業務に関するディスカッションを1ヵ所で行える。プロジェクト項目ごとに専用のスレッドが設けられているため、業務の確認や会話のトラッキングが可能
- ローンチ管理:プロジェクトの関係性を追跡し、進行状況をSlackで確認することで、ローンチを管理。メンバーがリストで言及すると、更新が通知される
- 承認とリクエストの確認:ワークフロービルダーを組み合わせることで、承認やリクエストの確認が可能。リクエストが届いたら、対応者の割り当て、ディスカッション、クロージングが行える
また、各機能の提供予定時期は以下のとおり。
- Slack AI:2023年冬にパイロット版をリリース予定
- 新たな自動化ハブ:2023年9月末に利用可能
- リスト:2023年冬にパイロット版をリリース、2024年に一般公開予定
なお、新たなワークフロービルダーは、Slackの有料プランで一般提供を開始しているという。
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