商船三井は、SaaS(Software as a Service)/iPaaS(Integration Platform as a Service)ベースの新システム構築にともない、インタフェース基盤としてインフォマティカ・ジャパン(以下、インフォマティカ)のAI搭載データマネジメントクラウド「Intelligent Data Management Cloud(IDMC)」導入を発表した。これにより、複数のSaaSが常時連携する新システムを立ち上げ、システムの導入・維持・運用管理においてコストの平準化および属人化を抑制しているとのことだ。
2022年4月に稼働した新システムでは、多様なシステムを簡便かつ効果的に連携し、様々な部門が持つデータを売り上げの増大やコスト削減などの企業価値向上のために活用することを目的としているという。
IDMCは、シンプルなローコード開発機能や日本国内のデータセンターで運用できる点、処理を実行するコンポーネントであるSecure Agentを自社ネットワーク内に構築することにより基幹システムが求めるセキュリティが担保される点などが採用の決め手になったとしている。具体的には、「SAP S/4HANA Cloud」を活用した会計・財務を担う基幹系システムや、全社的に利用する営業、人事、調達、情報分析システムなどをクラウド上で連携する必要があり、IDMCのコンポーネントである「Cloud Data Integration」や「Cloud Application Integration」を活用することで、ほぼリアルタイムでデータ連携しているという。
今後両社は、さらにアプリケーションとの接続を増やし、商船三井が持つデータを企業価値向上に活用し、企業の俊敏性を高めつつ、様々なコストの低減を図るとしている。
【関連記事】
・インフォマティカ、AWS上で利用可能なAI搭載データマネジメントプラットフォームを日本で提供
・インフォマティカ、IDMCの機能を拡張 生成AI搭載の「CLAIRE GPT」など発表
・67%の日本企業が2023年度データ管理へ投資を拡大すると回答──インフォマティカ調査