大日本印刷(以下、DNP)は、7月26日に採択された警視庁サイバーセキュリティ対策本部による「メタバースを利用した訓練実施委託」を受け、「警視庁サイバーセキュリティセンター」を9月25日にオープンした。
同センターは、サイバーセキュリティに関する生活者の知識を高め、脅威への対処能力向上を目指す目的で開発されたもの。DNPがAKIBA観光協議会とともに運営するメタバース「バーチャル秋葉原」内に設置したという。特徴は以下のとおり。
- 幅広い世代に向けた学習コンテンツを公開:「サイバーセキュリティ人材の育成に関する産学官連携についての協定」に参画している警視庁とDNP、中央大学の強みを活かした学習コンテンツを提供。内容や難易度に応じて1階と2階のフロアに分けて配置されており、利用者は自身の理解度や目的に合わせた学習を進めることが可能
- サイバーセキュリティを理解しやすい学習環境:インターネット上でのコミュニケーションの留意点や、著作物の取り扱いなど、日々の生活で活用できるサイバーセキュリティ対策について学べる。学んだことをバーチャル空間での体験や交流に活かすことで、サイバーセキュリティ対策を実践でき、理解や学びの促進にもつながる
- バーチャル秋葉原と連動し、新たなコンテンツ企画を開催:バーチャル秋葉原内にはカプセルトイが設置されており、利用者は各所にある仮想コインを集めて遊ぶことが可能。今回、カプセルトイの新たなグッズとしてパトカーなどの画像を用意し、今後も画像追加を検討していく。また、同センターへ向かう途中にあるウォッチパーティ会場ではバーチャルアイドルの動画視聴が可能
DNPは今後も、警視庁と連携し、同センターのコンテンツ拡充や、サイバーセキュリティの認知啓蒙に貢献していくとのこと。また、教育分野におけるバーチャル空間の活用についても検証を続け、具体的なサービスの提供などにつなげていくとしている。
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