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【ユーザー事例】アルプス電気、新潟沖地震の教訓から遠隔バックアップ体制を確立

ファイルサーバのバックアップ / ディザスタリカバリに「FalconStor CDP」を導入

国内外に多くの拠点を持ち、国内の多くは宮城県仙台市の近郊にあるアルプス電気では、主に製品の設計・開発業務を担う仙台開発センター(宮城県仙台市)で、CADやシミュレーションなどの大容量データを保管するために順次ファイルサーバを追加導入してきた。

多数のファイルサーバが社内に乱立し、その運用管理が煩雑になる中、データバックアップは、LTO(Linear Tape-Open / 磁気テープ)装置を搭載して対応してきたが、バックアップ工数がかさみ運用が煩雑なだけでなく、メディアの信頼性にも問題があったという。

また、先の新潟県中越沖地震では、製造業にとって最も重要な設計データ、生産管理データなどをどう保護するかという視点でディザスタリカバリ対策を再認識。サーバの保守期限のタイミングで、サーバ集約とバックアップ体制の刷新に踏み切ったという。

導入プロジェクトは、アルプス電気のグループ会社としてシステムインテグレーションを手がけるアルプス システム インテグレーション(ALSI)により進められ、システムの構築は、ファルコンストアの販売パートナである菱洋エレクトロが担当。

仙台開発センターから20~30キロほど離れたアルプス電気古川工場(宮城県大崎市)の敷地内にあるALSIが運営する「古川データセンター」内に「FalconStor CDP」サーバを導入。仙台開発センターのファイルサーバーに「FalconStor CDP」のエージェントソフトウェア「DiskSafe」を導入し、1日2回スナップショットデータを取得、1週間分をローカルのハードディスクに保管すると同時に、1日1回、100Mbpsの専用線でリアルタイムに古川データセンターのサーバに転送する遠隔地レプリケーションを行っているという。なお、データは30日間分保管され、週に1回、テープバックアップを行い、HDDの障害に備える。

「FalconStor CDP」によるディザスタリカバリ体制の確立により、仙台開発センターが被災した場合でも、別の拠点にサーバを配置し、システムドライブをリカバリできれば、古川データセンターの「FalconStor CDP」サーバ上にあるコピーデータをマウントしてすぐ使えるようになり、データのリストアに長時間を要するテープベースのバックアップと比較して、格段の速さで事業を復旧・継続することが可能となった。

さらに、アルプス電気では、仙台開発センターに続き、北原工場(宮城県大崎市)でも、VMwareによる仮想化により散在するファイルサーバをブレードサーバに集約したのを機会に、「FalconStor CDP」により古川データセンターに遠隔バックアップを取る仕組みを、サービスとしてALSIから購入。また、古川工場の敷地内にあるALSIの社内ファイルサーバのバックアップ/リカバリシステムにも、「FalconStor CDP」による同様の仕組みが採用された。

アルプス電気の各拠点および多くのグループ企業のシステムは、すべて広域イーサネットで相互接続されており、ALSIでは、今回構築したバックアップ/リカバリの仕組みを、サービスビジネスとしてこれらの拠点に横展開していく予定だという。

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