三菱UFJ銀行と野村総合研究所(NRI)は、スキル情報を活用した人的資本経営の高度化と人事業務の効率化を目指し、AI技術を活用した新たなプラットフォームの構築に取り組むと発表した。両者は、NRIが開発した生成AIサービス「Talent Market Place」を用いて、人材・業務マッチングの最適化に関する実証実験(PoC)を2024年から共同で実施してきたという。
PoCでは、三菱UFJ銀行の人事異動・人材配置業務において、生成AIを活用した「行員のスキル」と「ポストに求められるスキル要件」の可視化、およびそれらをベースとした人材検索・レコメンド機能の実用性を検証したとしている。その結果、生成AIを活用することで、膨大なスキル情報を元にした行員の検索および人事異動検討時のサポートを実現し、従来よりも行員一人ひとりに適した人事運営ができる可能性を確認したという。
両者は今後、PoCで得られた成果を踏まえ、AI技術を内包したシステムの共同開発を推進するという。幅広い人事領域における生成AI活用の可能性を模索し、人的資本経営の高度化に向けた取り組みを強化していく考えだ。
【関連記事】
・楽天銀行が基幹システムの観測に「New Relic」導入、トランザクション監視の工数削減を実現
・愛媛銀行、NSSOLの統合経営管理プラットフォームサービス「ConSeek BIS」を導入
・島根銀行、フューチャーアーキテクトのクラウド型基幹系業務システム「次世代バンキングシステム」を導入
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア