SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2024 秋の陣

2024年9月25日(水)・26日(木)オンライン開催

EnterpriseZine Day Special

2024年10月16日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

Red Hat、「Podman AI Lab」を発表 生成AI搭載のアプリケーションをコンテナ内で構築・テスト・実行可能に

 Red Hatは、Podman Desktopの拡張機能である「Podman AI Lab」を発表した。

 Podman AI Labによって、開発者はローカル・ワークステーションのグラフィカルインターフェイスを使用して、生成AIを搭載したアプリケーションをコンテナ内で構築、テスト、実行できるようになるとしている。また、機密データの所有およびコントロールの権限を維持しながら、ローカル開発者エクスペリエンスの利便性、使いやすさ、コスト効率のメリットを提供すると述べている。

 同社は、AIとデータサイエンスがアプリケーション開発の主流になりつつある中、Podman AI Labのようなツールによって開発者の生成AI導入が促進され、AI拡張開発機能を活用したインテリジェントなアプリケーションの構築や、ワークフローの強化が実現されるとしている。

 Podman AI Labはサンプルアプリケーションを含むレシピカタログを備えており、開発者は次のようなLLMの一般的なユースケースについて、すぐに開始することができるという。

  • チャットボット:人間の会話をシミュレーションし、AIによってユーザーの問い合わせを理解し、適切な回答を提供する。このような機能は、セルフサービスのカスタマーサポートやバーチャルのパーソナルアシスタンスを提供するアプリケーションを強化するためによく使用されている
  • テキストサマライザー:多くのアプリケーションや業界に対して、効果的かつ効率的な情報管理を実現する多用途の機能を提供する。このレシピを使用することで、コンテンツの作成やキュレーション、リサーチ、ニュースの集約、ソーシャルメディアのモニタリング、言語学習などを支援するアプリケーションを構築できる
  • コードジェネレーター:プロジェクトのセットアップやAPI統合などの反復作業を自動化したり、コードテンプレートを作成したりすることで、開発者がより高度な設計と問題解決に集中できるようにする
  • オブジェクト検出:デジタル画像やビデオフレーム内のオブジェクトを識別して位置を特定するのに役立つ。オブジェクト検出は、自動走行車、小売在庫管理、精密農業、スポーツ放送など、さまざまなアプリケーションの基本コンポーネントになるもの
  • 音声からテキストへの書き起こし:話し言葉を自動的に文字テキストに書き起こすことで、音声コンテンツの文書化、アクセシビリティ、分析が容易に

 これらの例は、開発者がソースコードを見直してアプリケーションがどのように構築されているかを確認し、AIモデルにコードを統合するベストプラクティスを学ぶためのエントリーポイントになるという。

 開発者にとってコンテナは従来、競合や互換性の問題を心配することなく、デスクトップ上でアプリケーションの構築やテストを行うための、柔軟で効率的かつ一貫性のある環境を提供してきたと同社。現在は、AIモデルにも同じようなシンプルさと使いやすさが求められているという。

 Podman AI Labは、ローカルの推論サーバーをプロビジョニングする機能を提供することで、そのようなニーズに対応。これにより、ローカルでモデルを実行し、エンドポイントを取得して、モデルに新しい機能を適用するコードの作成を簡単に行うことができるとしている。

 また、Podman AI Labにはユーザーがモデルと関わり、その挙動を観察することを可能にするプレイグラウンド環境が含まれているという。プレイグラウンド環境は、モデルを使ったテスト、実験、プロトタイプやアプリケーションの開発に使用でき、直感的なユーザープロンプトによって、さまざまなモデルの機能と精度を探ることで、アプリケーションのユースケースに最適なモデルと設定を見つけることが可能だと述べている。

【関連記事】
レッドハット、7月1日付で三浦美穂氏が代表取締役社長に就任
レッドハット、2023年はアジャイル支援やハイブリッドクラウドに注力──Ansibleに生成AIも
レッドハットがRed Hat Enterprise Linux 9を発表

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/19665 2024/05/13 18:50

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング