順天堂大学と富士通Japanは、レジリエントな災害医療体制の構築を目的とした共同研究講座「医療デジタルレジリエンス研究講座」を、2024年6月より3年間実施すると発表した。
同講座は、順天堂大学の救命救急・災害医療の知見をもとに、富士通Japanのデジタル技術を活用することで、被災した医療機関が復旧するための情報を収集して共有する仕組みの構築を目指すもの。具体的には、災害時における施策の立案と意志決定のために、交通渋滞や火災などの周辺情報の収集や、富士通の洪水情報予測技術を活用した患者や物資搬送ルート最適化の予測、病院内における平時と災害時の稼働シミュレーションなどの技術開発を推進するとしている。
今回の研究は2024年6月1日~から2027年5月31日まで実施され、具体的な内容は以下3つを予定しているという。
- 災害医療に必要な情報のリアルタイムな収集・共有の効率化検討
- 被災地における医療資源の可視化、適切な配置調整
- 病院内の各情報を自治体や国、地域の医療機関へ適切に情報提供できる仕組みの検討
【関連記事】
・インフォマート、「BtoBプラットフォーム 請求書」を富士通Japan新サービスと連携へ
・富士通Japan、WithSecureのセキュリティソリューションを医療機関に展開
・練馬区、富士通Japanと共同で住民税などの滞納整理にAIを活用する実証を開始