New Relicは、Javaエコシステムの現状について、年次レポートの日本語版を発表した。
同レポートは、数十万のアプリケーションから得たデータに基づき、Javaエコシステムの現状に関して、開発者の使用状況や本番環境で最も普及しているJavaバージョンなどのインサイトを提供しているという。
レポートの主な要点は、次のとおり。
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Java 21はJava 17を上回る普及率に
- 2023年9月のJava 21のリリース以降、最新のJava LTSバージョンの普及率は、以前のLTSバージョンであるJava 17と比較して、リリース後の6ヵ月の普及率で287%上回った
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最も使用されるLTSバージョンとして、Java 17がJava 11を追い越す
- Java 17の成長率は対前年比でほぼ300%と増加し、本番環境アプリケーションでの使用率は、2023年の9%と比較して2024年は35%以上がJava 17を使用。Java 11は、同様の成長率に達するまでに数年を要した
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最も普及しているJDKベンダーの1つとして、Eclipse Adoptiumが順調に拡大
- 依然として普及するJDKベンダーはAmazonであるものの、2024年にはその使用が対前年比で43%縮小し、2023年の31%と比較して18%に後退。一方で、コミュニティ管理型のEclipse Adoptiumの導入は、対昨年比で12%から18%へと50%増加し、開発者がよりアップデートの頻繁なJDKを選ぶようになっていることが明らかに
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最も普及しているロギングフレームワークと暗号化ライブラリは、Log4jとBouncy Castle
- New Relicのデータから、New RelicにレポートするJavaアプリケーションの76%がLog4jを使用しており、最も普及しているロギングフレームワークはLog4jであることが分かった。同様に、最も普及している暗号化用ライブラリとして、Javaアプリケーションの17%が使用するBouncy Castleがトップになった
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開発者からJavaに関してよく聞かれる質問
- New Relicを使用している開発者からのJava関連の質問やリクエストとして最も多いのは、使用法に関する質問(34%)、次いで特定のメトリクスに関するクエリ(21%)、そしてトラブルシューティング(14%)
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