2024年6月17日、クニエは、データマネタイゼーション支援にかかわる新サービスを発表した。
今回同社では、データマネタイゼーションを「データ活用における、新たな収益源を創出すること」と定義し、新サービス「データマネタイゼーション・アイデア抽出サービス」を提供する。クニエ 新規事業戦略担当 天野秀俊氏は、「データマネタイゼーション市場を見るとグローバルが先行しており、ZHIMA CREDITやamazon lendingは既存事業のデータを活用することで新規事業を創出している。日本でも身近な事例が多く出てきており、データマーケットプレイスモデルも伸びている一方、収益化できている企業は15%と非常に少ない」と同社の調査結果を引用して強調した。
そこで新サービスでは、既存データを活用した事業創造の初期フェーズを支援する。具体的には、データアセットの整理から始まり、ターゲットや活用シーンの洗い出し、アイデアの選定、企画策定と進んでいく。既に同サービスを利用しているナブテスコ社では、2024年3月にリリースした自動ドアでの広告配信事業においてクニエを起用。「幅広く、網羅的に検討ができ、社内検討だけではあがらなかった企画を発見することができた」と同社 住環境カンパニー 新事業推進部長 黒須昭仁氏は述べる。
また、サイキンソー社でも導入されており、「商品開発やマーケティングへの活用だけでなく、製品ブランディングにもつながっている」と同社 知財戦略室 室長 渡辺諭史氏。これを契機に蓄積したデータをメーカーに提供することで、新たなエコシステム構築を目指すという。
なお、新サービスは最短で1ヵ月半、500万円から提供され、今後は検証フェーズにおけるサービス展開も年内に予定しているとのことだ。