ドリーム・アーツは、グリーが契約管理業務において、大企業向け業務デジタル化クラウド「SmartDB」を導入したことを発表した。

グリーは、20社近くのグループ会社との契約管理業務において、複数のシステムで機能不足による様々な課題が発生していた。法務部門への契約審査依頼や押印申請などでは、既存のワークフローシステムとスクラッチシステムや契約管理に特化したCLMシステムなどを併用。システム間の連携ができないため手作業が生じ、契約書の貼り付け間違いや、転記漏れなどの人為的ミスが誘発されやすい状態になっていたという。契約管理業務を含めて、年間1万件の押印申請に対応するなかで、編集権限が制御できず、契約審査の完了後も改ざんのリスクがあるなどといった課題もあった。
グリーがシステムを検討する際に重視したのは、契約管理業務の特定領域だけでなく業務プロセス全体のデジタル化が実現できるシステムであること、今後の事業拡大にともなう利用ユーザーの増加にも対応できる基盤であることの2点であったとしている。様々なシステムを比較検討した結果、豊富な標準機能やフローの柔軟性、他システムとの連携機能などが評価ポイントとなり、SmartDBの導入に至ったという。
同社は契約管理業務において、2024年1月から一部のグループ会社でのスモールスタートを経て、2024年4月から本格的な利用を開始している。今後は、契約管理業務以外の範囲での業務デジタル化も検証予定だとしている。
![契約管理業務のフロー[画像クリックで拡大]](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/19888/19888_1.png)
契約管理業務のフロー
[画像クリックで拡大]
【関連記事】
・日本航空、Spider AFを導入 2ヵ月間のABテストでCVR改善
・ニッセイコム、社内依頼作業を年間3,400時間削減 「グループタスク リマインダーサービス」導入で
・キヤノンMJグループ、全社員1万6千人規模でVISITS「DXクラウド」を導入
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア