SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

アジア太平洋のサイバー攻撃の約7割が「外部」検知、Google Cloudが滞留時間の短縮を呼び掛け

 Google Cloud Japanは8月21日、「Google Cloud Security」に関する説明会を開催した。

 同社は2022年にセキュリティベンダーのMandiantを買収するなど、セキュリティの領域において様々な形で投資を強化しており、その一環としてGoogle Cloud Securityという枠組みでソリューションを包括的に提供する戦略を取っている。説明会の冒頭に登壇したGoogle Cloud Security ソリューションマーケティング担当部長 橋村抄恵子氏は、同社のセキュリティ戦略における3つの柱として「脅威インテリジェンス、および経験・知見」「インテリジェンス駆動型のセキュリティ運用」「セキュアなクラウドプラットフォーム」を紹介。加えて、「この3つの領域すべてに大規模なLLMを統合していくことで、真に価値のあるAIの活用を推進していく」とした。

Google Cloud Security ソリューションマーケティング担当部長 橋村抄恵子氏

 続いて、Google Cloud Security Mandiant コンサルティングリーダー Alex Shim氏が登壇し、「M-Trends 2024レポート」を踏まえた最新の脅威動向を説明。M-Trends 2024レポートは、2023年1月から12月31日までのMandiantでのインシデント対応調査やセキュリティサービス、脅威インテリジェンスの分析結果をまとめたものだ。

Google Cloud Security Mandiant コンサルティングリーダー Alex Shim氏

 2023年に調査された攻撃のうち、最初の侵入口を提供する「イニシャルアクセスブローカー」が用いた手段は、「脆弱性攻撃」が38%と最も多かったという。この脆弱性攻撃の中で最も注目すべきなのが「セロデイ攻撃」だとShim氏。2023年に確認されたゼロデイ攻撃の形態は97個にのぼっており、こうした拡大の背景としてShim氏は「ゼロデイ脆弱性を利用すれば、攻撃者は静かにターゲットの環境に忍び込み、長期にわたって検知されずに活動ができる」ことを説いた。

[画像クリックで拡大]

 また、攻撃者が検知される前に被害環境に滞在する日数を示す「滞留時間」の中央値にも変化が見られたとして下図を提示。2022年は16日だったのに対し、2023年は10日に減少している。滞留時間が年々減少している要因の一つとして、Shim氏はランサムウェアの増加を挙げた。「以前は長期的に活動を仕掛けるAPT攻撃が主流だったが、ランサムウェア攻撃では攻撃者がより早く目的を達成しようとする傾向があり、結果として滞留時間も減ってきている」と説明。

[画像クリックで拡大]

 さらに攻撃の検知ソースに関して、グローバルでは「外部」からの検知が54%であるのに対し、アジア太平洋の比率は69%となっている。「外部から急に攻撃にあっていることを通知されると、混乱を招きやすく対応も難しい」という。

[画像クリックで拡大]

 最後に、Shim氏はこのような攻撃に対する対策として「迅速な検知対応を内部でできるようにすること」を挙げた。「ゼロデイによる初期侵入を防ぐことはほぼ不可能。脅威インテリジェンスや内部のスレッドハンティングなどを活用して、攻撃者の滞留時間を少しでも短くすることが大切だ」と強調した。

【関連記事】
Google Cloud、「Spanner Graph」などAI活用を促進する新製品を発表
Google Cloud Next Tokyo ‘24開幕、Gemini アプリの拡張機能など発表
オラクルとGoogle Cloud、パートナーシップを発表 アプリケーションの移行と最新化を加速

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

竹村 美沙希(編集部)(タケムラ ミサキ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/20255 2024/08/27 13:33

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング