タレス(Thales)は、CipherTrust Data Security Platform as-a-Serviceを通じ、「CipherTrust Transparent Encryption(CTE)」の提供を開始した。
CTEは、アプリケーションや基盤インフラを変えることなく、複雑な環境でも透過性が高く、高性能な暗号化を実現するものだとしている。マルチクラウド、オンプレミス、コンテナ環境など、データの保存環境にかかわらず、顧客がコンプライアンスやベストプラクティス要件を満たしたデータ保護を行えるよう支援するという。具体的には、以下の機能を提供するとのことだ。
- ダウンタイムなしで暗号化を実装する特許取得済みの独自機能「Live Data Transformation」により、アプリケーションをオフラインにすることなく、データを暗号化し、鍵交換を行う。アプリケーションやインフラに変更を加える必要がなく、透過性が担保される
- 「Ransomware Protection」は、異常な入出力活動を継続的に監視し、ランサムウェアがエンドポイントやサーバーに侵入する前に悪意のある活動を警告またはブロックする
同ソリューションは、CipherTrust Cloud Key Management(CCKM) as-a-Serviceでの提供に続き、CipherTrust Data Security Platform as-a-Serviceからも提供されるという。これにより、企業は複数のパブリッククラウドやSaaS環境で暗号鍵を一元的に保護、管理、制御することができるとしている。
今回の新機能により、同社は既存のSaaSベースの鍵管理サービスを拡張し、企業がオンプレミスソリューションを超えたデータの暗号化や保護、アクセスポリシーを展開できるよう支援するとのことだ。
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