2025年1月16日、UiPathは、マクニカが「UiPath Platform」を全社的に導入したと発表した。
マクニカでは、今後のビジネス拡大と環境変化に適応するべく「IT・DX施策推進ロードマップ」を策定し、エンド・ツー・エンドの自動化の実現に取り組んでいるという。その一環として、同プラットフォームが導入されたとのことだ。
同社は、2023年12月から導入を開始した。保守契約の管理を担うシステムでは「UiPath Test Suite」を活用し、基本機能の動作に意図しない問題の有無を確かめるテストを自動化。年間で160時間を創出したという。また、人的リソースを増やさずにテストが可能となり、システムの品質が向上したとしている。
CRM領域では、メーカーの製品アップデートを受けた自社システムの動作確認を自動化。週末にテストを実行し、週明けに担当者がテスト結果に基づいたリカバリー対応に着手できるようになったという。これにより、タイムリーなエラー検知が可能になったとのことだ。
今後は、CRMと社内システムでの自動化を進め、年間1,000時間の時間創出を見込んでいるという。
その他、マクニカが予定している取り組みは以下のとおり。
- 「UiPath Document Understanding」の導入:AIが非構造化データを読み込み、エクセルに入力させた内容をRPAで処理。既存の紙の業務の多くを自動化することで、ワークフロー全体の自動化を目指す
- 市民開発の広がり:現在、マクニカの従業員56名が市民開発の研修を受けているが、今後はコーポレート部門に対しても研修を展開する予定。市民開発による業務効率化を全社的に推進し、年間3,500時間の時間創出を見込んでいる
- Test Suiteを活用したSAP S/4HANAへの展開:来年予定しているRISE with SAP移行に向け、ERPとの連携を予定
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