Amazon Web Services(AWS)とOpenAIは、AI分野の計算基盤強化に向けて複数年に及ぶ戦略的パートナーシップを発表した。この合意に基づき、OpenAIはAWSのインフラを活用し、先進的なAIワークロードを支える計算資源を増強する。今後7年間にわたる投資規模は約380億ドルに達するという。

本提携により、OpenAIは数十万単位のNVIDIA製GPUを含むAWSのコンピュートリソースを利用し、今後は数千万のCPU規模まで拡張することが可能となる。特に、Amazon EC2 UltraServersなどの最新クラスタは最大で50万超のチップにも対応し、高度な生成AIや次世代モデルのトレーニングおよび推論処理を効率的に実行できる設計となっているとした。これらのインフラは、OpenAIの多様なニーズやワークロードの進化にも柔軟に対応できるよう設計されている。
AWSは、これまで大規模AIインフラ運用の経験に強みがあり、信頼性とセキュリティ、スケール対応力を提供する。今回の連携により、OpenAIが手がけるChatGPTなど人気モデルの基盤をAWSが担い、生成AI技術の進化と利用拡大を支える計画だ。
両社はまた、OpenAIのオープンウェイト基盤モデルをAWSのAmazon Bedrockでも提供しており、企業向けに幅広いAI活用環境を整備している。今回のパートナーシップは、グローバル企業のAI活用ニーズに即した計算資源確保と、最新技術へのアクセスを可能にするものとなるという。
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