日本HPは2026年9月2日、東京都渋谷区のお茶屋「G-CHA & Ba-CHA(ジーチャバーチャ)」において、「AI PCで自由研究」メディア向け内覧会を開催した。
この取り組みは、内閣府の高齢社会白書に見られる高齢者の就労拡大や労働力不足といった社会背景を踏まえ、個人向けPC「HP OmniBook」シリーズのキーメッセージ「なりたい自分を、起動しよう。」をシニア層へ拡張する目的で実施された。G-CHA & Ba-CHAは、店舗スタッフの平均年齢が73歳で、シニア層の新しい働き方を発信する試みが注目を集めているお茶屋。デジタル機器に触れる機会が少ない店舗スタッフ3人が、「HP OmniBook X Flip 14 AI PC」を活用し、自身の経験や好奇心に基づいて“自由研究”に挑んだ。
主催者挨拶に登壇した日本HP コンシューマーマーケティング部長の梶間渉氏は「かつてPCは機械的で難解なツールだったが、AI PCの登場により人に寄り添い、挑戦を支えるパートナーへと変容した」と語り、AI専用プロセッサーNPU(Neural Processing Unit)の搭載による直感的な操作性と長時間のバッテリー駆動性能を強調した。店舗代表で、企画展「いい人すぎるよ展」などを手掛けるクリエイティブディレクターの明円卓氏は「デジタルに不慣れな層ほど、AIに向かって直接対話することで答えを導き出せる。PCスキルや知識を問わない点こそAIの強みであり、シニア層との親和性は極めて高い」と話す。
(左から)株式会社日本HP マーケティング本部 コンシューマーマーケティング部長 梶間渉氏
G-CHA & Ba-CHA 店舗代表 明円卓氏
自由研究の成果発表では、70代のスタッフ3名が作品を披露。主婦・介護経験を持つ昌枝さんは、若年層への助言をまとめた「日めくりカレンダー」を制作し、AI機能「Copilot」を用いて憧れのドレスや職業に扮した生成画像を組み合わせた。「AI PCは何回頼んでもすぐ修正してくれ、納得するまで付き合ってくれる非常に賢い存在だ」と評価する。
昌枝さん(左)はたった1枚の画像からドレス姿やセーラー服、看護師など憧れの恰好に扮したカードを作成

長年の夢だったタップダンスに挑んだ澄子さんは、AIとの壁打ちを通じてシューズ購入先や練習環境を調べ、PowerPointで実践レポートを作成。「挑戦に年齢は関係ない。自分にもできたという自信につながった」と振り返った。
タップダンスを習う準備万端の澄子さん(右)は来週からスクールに通い始める
外国人客の接客向上を目指した雄二さんは、音声入力を活用し、51個の日本語表現を4言語に翻訳したオリジナルカード「日本語おみくじ」を制作した。
これまで23ヵ国から外国人客が来店。日本語を楽しく覚えてもらえたらと話す雄二さん(右)
今後について梶間氏は「クラウド処理と使い分けることで対応領域を広げ、PCができることの幅をさらに拡大していきたい」と展望を明かす。シニア層のデジタル技術への苦手意識という課題に対して明円氏は「(音声入力で)やりたいことをPCに話しかけるだけで思考をアシストしてくれる環境は、従来のスキルの限界や境界線を溶かしていく」と述べた。
最後に登壇者を代表して雄二さんが「73歳でAI PCを使ったが、音声入力などを通じて非常に簡単に操作できた。皆さんも生活の中で挑戦したいことに前向きに取り組んでほしい」と呼びかけた。
なお、同日から店舗で完成作品を期間限定で展示しているという。
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小山 奨太(編集部)(コヤマ ショウタ)
EnterpriseZine編集部所属。製造小売業の情報システム部門で運用保守、DX推進などを経験。
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