IBMでは、今回実証された処理能力は、単一のプラットフォームに統合して扱うことができるデータ環境を、かつてないほどのスケールで拡大できることを示すものだとしている。これにより、複数の分散されたシステムを個別に管理する必要がなくなり、ストレージを単に追加購入し続けるのではなく、1つのテクノロジーでより多くの情報を蓄えられるようになるため、データ管理にかかる作業を大幅に軽減し簡略化することが可能になることが示されたという。
今回の記録は、1998年にIBMの研究員が開発した、複数ノードからのアクセスが可能で拡張性に富んだ分散共有ファイルシステム、General Parallel File System(GPFS)の技術を利用したものだという。GPFSは、管理コストを増やさずにストレージの処理性能と容量の拡張を実現するファイルシステム技術だという。
GPFSは、大量のデータから顧客の購買行動を究明するデータマイニング、地震データ処理、リスク管理、財務分析、気象モデリングや科学的な研究など、大量のデータに高速アクセスすることが要求されるアプリケーションに適しているという。
■プレスリリース(英文)
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/35111.wss