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フランス企業とともに外資企業もクラウドをけん引 フランス対仏投資庁、成長するクラウドコンピューティング市場の動向を発表

  2012/01/17 19:40

フランスの対仏投資庁は、在日フランス大使館を通じてフランスにおけるクラウドコンピューティング市場の現状を発表した。

発表によると、2010年、クラウド事業の世界収益は683億ドルに達しており、欧州のクラウド市場は2010年に、前年比べ20%増と跳ね上がり、2015年にはソフトウェア・サービス分野における収益の約15%を占めるまでに成長すると見込まれているという。

フランスのクラウド市場は2010年に18億5千万ユーロに達し、うち6億7200万ユーロが中小企業によるものであったという。このように、フランスのクラウド市場の成長は著しく、今年は20億ユーロを超えるとされ、年内にフランスのソフトウェア・サービス市場の6%を占めると推測されているという(仏ITコンサルティング企業Nexima社による)。

フランスでは、Microsoft、Google、HP、AT&T、IBMといった国際大手企業に加え、ATOS(アトス)、Cap Gemini(キャップ・ジェミニ)、Steria(ステリア)、Orange(オランジュ)、SFRといった多くのフランス企業がクラウド事業をおこなっているという。

アトスは、昨今、中国のUFIDA(用友)とのジョイントベンチャーYunanoを設立し、クラウドベースの管理ソフトと関連サービスを提供している。また、アルザス地域圏とイル=ド=フランス地域圏を拠点とする仏ソフトウェア制作会社Systancia は、ユーザー環境仮想化(アプリケーションとワークステーション)で欧州のリーダー企業の1社であるとしている。

新規参入の一例である米Joyent社は、2010年からイル=ド=フランスに進出しており、LinkedIn、 Disney、 CNN、 Facebook、Yahoo、Vente-privee.comにインフラ(IaaS)を、そして、ITベンダー、ホスティング業者、DellやFirst service等のPCサービス業者にオープンソースプラットフォーム(PaaS)を提供しているという。

Joyent社はベンチャーながらクラウドのパイオニアであり、目下、Amazon EC2やMicrosoft Azurといった大手と競合しているとする。Dellは2010年、Joyent社とOEM契約を結び、同社のスマートテクノロジを利用したターンキー製品を提案。フランスでは次の8つの産業クラスタでクラウド開発が行われているという。

フランス政府は、2011年、将来への投資計画の一環として、クラウドコンピューティングに関する研究開発プロジェクトの1次募集を行い、5件が1900万ユーロの公的支援を受けることになったという。

対仏投資庁(AFII)は、フランスへの国際投資誘致、進出企業向け支援を担当する国の機関。全世界におよぶネットワークで機能し、フランス全土の地方経済開発局との連携により、外国企業にビジネスチャンスを提案、ニーズに応じたサービスを提供している。

■フランス対仏投資省のWebページ
http://www.investinfrance.org/jp/
 

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