Talendは5月23日、オープンソースのデータ統合・連携プラットフォームの最新版「Talend v5.3」の新機能の発表を行った。Talend v5.3では、統合・連携プラットフォームを拡張し、Apache Hadoopおよび関連するテクノロジーの適用と管理を容易にする新しい機能を追加した。
Talend v5.3では、Talend Big Dataにおいて、ネイティブHadoopジョブを自動生成し、データ処理やデータ変換をダイレクトにHadoop Map Reduceジョブとして稼働させることを可能にし、スケーラビリティの向上が実現できるという。
また、Map Reduceをレバレッジとして、データ統合の開発者は、ジョブをHadoop上に構築することができる。また、開発者はビッグデータ統合において、新たにHadoop Map Reduceを学習する必要がなく、直感的でグラフィカルな開発環境でHadoop等のビッグデータ処理の開発が容易になるとしている。
Talend v5.3 Talend Big Dataの主な新機能は以下の通り。
・Hadoop Map Reduceをデータ処理エンジンとして活用
- 企業ITにおけるデータ処理技術者は、新たにHadoop Map Reduceを学習する必要なく、Hadoop等のビッグデータ処理の開発が可能。
- Apache Pigを使用する開発者は、Pig言語によるビジュアルマッピング処理が可能。またPigベースのユーザー定義関数もサポート。
- 半構造データと非構造データのパーシングをサポート。
・NoSQLサポートの拡張およびAmazon Elastic Map Reduce、Amazon Redshiftのサポート
- Couchbase、CouchDB、Neo4j を新規にサポート
- Amazon Redshift、Amazon Elastic Map Reduce(EMR) を新規にサポート
Talend v5.3の商用サブスクリプション製品は、2013年6月末より提供を開始する予定。
また、同社の記者発表で、2013年4月25日付けでTalendの日本法人代表取締役に就任した有延敬三氏は、「インテグレーションの市場が伸びてきている。この背景にあるのはクラウド、ビッグデータ、BI市場の拡大。Talendはグローバルでの実績を上げ、お客様の課題を解決してきた。日本でも同様に、パートナーと一緒に付加価値を高め、お客様にソリューション提供をしていく」と語り、日本市場での意気込みを述べた。
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