日本IBMは7日、「IBM BIソリューションセンター」を日本IBM新渋谷事業所内に開設した。ビジネス・インテリジェンス(BI)ソリューションの導入を検討中の顧客や、IBM製品を活用してBIソリューションを販売・導入するパートナーを対象に、デモから技術支援まで一貫したサービスを提供する。
BIとは、企業内に散在するデータを蓄積、加工して意思決定に活用するための手法。同センターは、BI導入にあたってビジネス効果やシステム環境を相談したいという顧客やパートナーの要望に応え、IBMのBIソリューションに関する総合的な支援を提供する。
顧客向けサービスとしては、導入コンサルティングやソフトウェア製品構成の提示のほか、ハードウェア構成のサイジングや、パフォマーンス・チューニングの支援などを提供。また、業種ごとのテンプレートを活用した例として「営業パフォーマンス・オペレーション改善支援(全業界)」や、「生損保向け代理店営業業務支援(金融)」など6種類のデモも用意している。
一方、パートナー向けのサービスとしては、提案書作成の支援や、他社製品を含むシステムの稼働検証、技術者のスキル育成支援などを予定。
なお、同センターでは、BIソリューション環境を構築するための技術支援として、最適なソフトウェア構成の提案や推奨ハードウェア構成の規模測定を行う仕組みとなっている。独自に用意した分析シートに沿った質問項目に回答することで、従来は1ヶ月程度かかる場合があったシステム構成の最適化提案を、3営業日に短縮できるという。
開設時点では、Cognos製品、IBMR DB2R関連製品、Information Server関連製品、データマイニング関連製品を支援対象としており、対象製品は順次拡大していく予定。BIに精通した専任のソフトウェア、ハードウェアの技術者と営業担当者が連携して、顧客やパートナーを支援するとしている。