「Senju Family 2014」は、プロセス管理、作業自動化、稼働統計分析の機能強化により、セルフメンテナンスを実現するという。これにより、開発部門が直接システム運用の作業を行うことができ、より迅速に対応できるという。
新バージョンで機能強化を行ったのは、次の3点。
・プロセス管理
申請管理、変更管理、サービスレベル管理などの業務プロセスを支援する機能において、バリデーションチェック*1機能やスマートフォンによる確認/承認など、要望の多かった57項目について改善および機能追加を実施。
・作業自動化
各種作業の環境確認機能やテンプレートの拡張により、これまで人の判断を必要とした複雑な作業の自動化が可能に。
・稼働統計分析
システムの状態やジョブの稼働状況について、過去の履歴から現在までの状況を時系列で把握することが可能に。それにより、以前は運用部門に問い合わせなければ分からなかった情報が、リアルタイムに把握可能に。
新バージョンでは、「Senju/EN」の拡張機能「ESP(Emergency Support Provider)」が提供される。これは、NRIの情報システム運用のノウハウを製品化した障害対応ナビゲーションシステムで、次のような特徴がある。
・監視ツールの集約、およびメッセージの自動切り分け
「Senju/EN ESP」は、複数の監視ツールを統合し、運用監視の観点からは対応不要なメッセージの出力を自動的に抑止。開発部門等へのエスカレーションが必要なメッセージのうち、対応方法が決まっているものについては、自動的にメール送信または電話連絡を実行。
・障害対応ナビゲーション
対応が必要なメッセージについては、過去の対応履歴をもとに適切と考えられる対応方法を運用担当者に表示。従来は紙ベースで管理していた障害対応手順書を、画面の指示による作業に変更。
なお、NRIでは「Senju Family 2014」の発表セミナーを10月9日(木)にNRI本社で開催する。