新製品は、ベースユニット(シャーシ)あたり、従来の2倍となる最大160コアを搭載可能とするなど処理性能を強化し、Hadoopシステムにおけるデータ処理や分析を高速化するという。
また、Hadoopの商用ディストリビューションである「Cloudera Enterprise/CDH(Cloudera's Distribution including Apache Hadoop)」の最新版へ対応したことにより、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で並行して実行可能にするなど、効率的かつ柔軟にシステムを利用できるという。
さらに、ハードウェアとソフトウェアを含めたITプラットフォーム製品の問い合わせにワンストップで対応するサポートサービスである「日立サポート360」において「Cloudera Enterprise」に対応し、企業のHadoopシステムの構築、利用を全面的に支援するとしている。
今回発表された新製品とサービスの特徴は次のとおり。
1. Hadoopシステム向けに性能を強化した「HA8000-bd/BD10 X3モデル」の提供
- バッチ処理や機械学習などの高速化に向けて、データ処理性能を強化:従来と比べ処理性能を約1.9倍に向上。メモリー容量を従来の2倍となる最大32GBに拡張。それにより、Hadoopシステムにおける分散処理の高速化を実現し、バッチ処理や機械学習などのデータ処理や分析作業を高速化。
- Hadoopの商用ディストリビューションである「Cloudera Enterprise」最新版に対応: 「Cloudera Enterprise」の最新版に対応し、複数のデータ処理を同一のHadoopシステム上で、並行して実行することが可能。これにより、複数の業務部門で同一Hadoopシステムを共有し柔軟に利用できるほか、複数のデータ処理や分析を同一Hadoopシステム上で同時に行うことで、より効率的かつ迅速なデータ活用が可能。
2. Hadoopシステムの安定稼働をサポートするサービスメニューを強化
- 「日立サポート360」が「Cloudera Enterprise」に対応:Hadoopシステムに関する問い合わせや障害などに対し日立がワンストップで対応することで、不具合や問題点の切り分けなどを迅速に行い、システムの早期回復を支援。
- Hadoop導入サービスの対象にアドバンストサーバ 「HA8000シリーズ」を追加:「プラットフォーム設定サービス for Hadoop」のサポート対象サーバに、従来対象であった「HA8000-bd/BD10」に加え、新たにPCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」を追加。
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