発表された製品は、事前に設計・構築・検証済みの製品(管理サーバ、リソースサーバ、ストレージなどのハードウェアとOS、仮想化ソフトなどのソフトウェア)と説明書や運用ガイドラインなどのドキュメントをまとめて提供するもので、短期間で導入可能な仮想化基盤構築のセット製品。
新製品では、サーバやストレージのITリソースの仮想化に加え、スイッチ等のネットワークリソースについても仮想的に構築・設定することが可能な「SDNセット」を提供する。また、中小規模向けベーシックパッケージは、仮想化ソフトHyper-Vに対応している。
新製品は、サーバやストレージ、ミドルウェア、ネットワーク製品やアプリケーションを、市場や用途に合わせて最適に組み合わせた統合型システム「NEC Solution Platforms」のラインアップの1つとして位置づけられる。
今回発表されたのは、ベーシックパッケージ4種、スタンダードパッケージ2種、エンタープライズパッケージ2種と、ベーシックパッケージの追加構築セット2種になる。VMware対応のほか、ベーシックパッケージにはHyper-V対応製品が、また各パッケージにはSDN対応製品が用意されている。
新製品の主な特徴は次のとおり。
1. ネットワークの管理を容易にするSDNコントローラを搭載
新たにSDNコントローラを搭載することで、CPS内のネットワークをSDN化し、従来のITリソースの管理に加え、ネットワークリソースも統合的に管理することが可能に。これにより、CPS上に構築する業務システム運用の効率化を実現し、費用を削減。
・ネットワーク環境を可視化し管理を容易にする管理画面:管理画面により論理・物理のネットワーク構成を見える化し、ネットワークを一元的に把握可能。また、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で、ネットワークの設定・変更が可能。
・ネットワークを一括設定:ネットワーク設定・変更時にはSDNコントローラから各SDNスイッチに対して一括設定を行うことが可能。スイッチ単位ではなく、ネットワーク全体を統合的に管理。
2. 最新のハードウェア、ソフトウェアを採用し、Hyper-Vにも対応
サーバは、Express5800シリーズ、ストレージはiStorage M310シリーズ、ソフトウェアはVMware vSphere 5.5やNetBackup 7.6など、最新製品を採用。また、仮想化ソフトウェアは、従来のVMwareに加え、Windows OSと親和性が高い、Windows Server 2012 R2 Hyper-Vにも対応。Hyper-Vに対応した中堅企業向けの追加構築セットも提供。