「ABeam Cloud」は、アビームコンサルティングがこれまでコンサルティングサービスで培ってきたテンプレートや業務アプリケーション群を、国内外のクラウドベンダーが提供する基盤をベースとして利用できるSaaS型のサービス。
このサービスより、企業はIT資産を所有することなく「低い初期コスト」「短期間でのシステム導入」を実現しながら、それぞれの業種や業務におけるベストプラクティスをベースにしたサービスを、コンサルティングサービスを通じて活用できるようになるとしている。
また、これまでマルチベンダーになりがちであったアプリケーションやソフトウェアライセンス、そしてクラウドプラットフォームのインテグレーションを一括して請け負うことで、企業のIT担当者の煩雑さをなくし、月額・従量型の課金形態での利用が可能になるという。
「ABeam Cloud」にて提供される主なサービスは次のとおり。
■業種別テンプレートをクラウドで提供
・「ABeam Cloud Trading Solution」(新サービス):三井情報が提供する「MKI Trade Suite」をベースに、アビームコンサルティングの商社・卸およびメーカー販売会社に関する業務知見、システム導入に関するノウハウ、グローバル展開における国別要件および導入アプローチを活用して、基幹業務システムの構築・導入・展開を行うことが可能。
・「アビーム不動産管理ソリューション(ABeam Cloud RE Solution:ACRES)」(既存サービス):SAPジャパンが提供する基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」をベースに、アビームコンサルティングの不動産業界への知見や業務改革支援の経験に基づいて開発したソリューション。
■機能別サービスをクラウドで提供
・「WFM(Workforce Management)クラウドサービス」(新サービス):倉庫の運営効率化のために重要な人員管理・コスト管理を支援するソリューション。
・「顧客・料金管理ソリューション」(新サービス):提携パートナーのBearingPoint社の子会社であるInfonova社が開発したマルチテナント型の顧客・料金管理ソリューションである「Infonova R6」を日本語化しクラウドサービスとして提供。
・「需給クラウドサービス」(既存サービス):需給改革支援の知見に基づき開発した「需給テンプレート」を、SaaS型で提供し、在庫/廃棄ロスの削減や需給業務の標準化/省力化を支援するサービス。
・「CMSクラウドサービス」(既存サービス):グループ資金の一元管理による財務体質の改善、および資金管理業務の標準化を支援する国内向けのCMSサービス。
・「間接費管理(コンカーとの協業によるクラウドサービス基盤の活用)」(既存サービス);間接費の最適化を支援する「ABeam Innovative Cost Optimization Solutions」に、コンカー社のクラウドサービスを加えた間接費マネジメントシステムの構築を強化し、間接費マネジメントを企業内の仕組みとして定着させるための包括的なサービス。