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日本IBM、アプリの迅速な開発・導入やハイブリッド・クラウドへの移行を支援する製品を発表

 「IBM WebSphere Application Server」の軽量ランタイム「Liberty Profile」のDevOps機能を強化し、最新の業界標準仕様であるJava EE 7やオープンなコンテナー技術のDockerに対応する。

 また、IBMのクラウド・サービス「SoftLayer」上で事前構成された「IBM Application Server on Cloud」の提供を開始し、従来、WebSphere Application Serverで稼働していたWebアプリケーションを容易にクラウド環境に移行することを可能にする。

 「Liberty Profile」は、最新のエンタープライズJavaの業界標準仕様であるJava EE 7に対応し、Webアプリケーションの開発生産性を向上させるという。Java EE 7では、HTML5対応を強力にサポートする機能の追加、開発生産性向上、企業向けアプリケーションへの対応が強化されている。

 Java EE 7に対応した最新の「Liberty Profile」は、6月27日から提供を開始する。

 「Liberty Profile」のHTML5対応機能は、クライアントとサーバー間の双方向プッシュ技術であるWebSockets、インターフェイスの設計モデルであるRESTfulなWebサービスにより相互に連携する機能、標準WebアプリケーションフレームワークであるJSFの最新版などが追加されている。

 開発生産性向上では、依存性注入を実現するCDIや、Javaのオブジェクトとデータベース連携を行うJPAも大きく改善され、開発生産性の向上をもたらすという。さらに、新しくJava Batchの機能が追加され、多くの企業で使用されているバッチ処理のアプリケーションを標準のAPIを使用して作成することができるようになる。

 「Liberty Profile」では、従来から対応するMavenやJenkinsなどのDevOps支援ツールとの連携に加えて、オープンなコンテナー技術であるDockerに対応し、DockerコンテナーにLibertyプロファイル・サーバーを容易に組み込むことが可能になる。

 無償の開発ツールである「WebSphere Application Server Developer Tools」および管理コンソールである「Administration Center (Admin Center)」を同時に機能拡張し、開発と構成管理の生産性向上を支援するとしている。

 「IBM Application Server on Cloud」は、「WebSphere Application Server」のフルプロファイル機能をSoftLayer上の専用インスタンスで提供する。サーバー、OS、WebSphere Application Serverの設定が事前に構成されているため、アプリケーション基盤の構築時間を短縮し、迅速なアプリケーションのデプロイができるという。

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