今回発表された製品は次のとおり。いずれも9月29日から販売される。
- 「HP OneView 2.0」:統合管理ソフトウェア
- 「HP Helion CloudSystem 9.0」「HP Helion CloudSystem Foundation 10OSインスタンスライセンス(1年 24×7テクニカルサポート付)」:エンタープライズ向け統合クラウドソリューション
- 「HP ConvergedSystem 250-HC StoreVirtual」:ハイパーコンバージドアプライアンス
「HPコンポーザブル・インフラストラクチャ」では、多様な機器で構成されるITインフラをフルイドリソースプール(Fluid Resource Pool:可変的なリソースプール)として捉え、求められるワークロードに最適なリソースを自由に切り出して再構成できる。
仮想マシンをつくるように物理環境を組み立てることも可能。物理環境のコントロールを実現するのは、Infrastructure as Code(コードによるITインフラの管理)という新しいアプローチであり、コンピューティング、ストレージ、ネットワークなどすべての物理リソースはInfrastructure as Codeにより管理・制御されるという。
「HPコンポーザブル・インフラストラクチャ」では、これにより多種多様なインフラから物理リソースを切り出して組み立て可能にする、ソフトウェアデファインドインフラストラクチャを実現するという。
また、自動化環境の最適な構築や運用を支援するサポートサービス、「HP データセンターケア インフラストラクチャ オートメーション(DC-IA)」を同時発表した。CHEF社とのパートナーシップを活用し、以下のサービスを提供することで、開発運用環境をサポートするとしている。
- 対象ソフトウェアの24時間保守サポート
- 自動化やコード化に関するアドバイス、ベストプラクティスの紹介
- ツール、サンプルスクリプトの提供
- 定期的なレポート提出
DC-IAは、IT環境を包括的にサポートするカスタマイズ型の保守サービス「HPデータセンターケア」のオプションとして、2015年中のサービス提供開始を予定している。
また、発表されたソフトウェアとコンパージドアプライアンスの特徴は次のとおり。
・「HP OneView 2.0」:ハードウェアリソースの統合的な管理とオーケストレーション機能を提供するとともに、統合APIを介してOpenStackやDockerなどサービスレイヤーを管理するさまざまなソフトウェアと連携。
・「HP Helion CloudSystem 9.0」:統合型かつエンドツーエンドのプライベートクラウドソリューションとして、企業の求めるハイブリッドインフラのメリットを実現できるよう構成。従来のワークロードに加えてクラウドネイティブのワークロードにも対応できるよう設計され、多様なクラウド環境やワークロード、テクノロジーに対して、自動化やオーケストレーション、管理が可能。
・「HP ConvergedSystem 250-HC StoreVirtual」:高い演算能力と可用性の高いストレージ、ハイパーバイザー、さらに導入、管理機能をコンパクトなアプライアンスとして提供。従来のラック型サーバーと外付けストレージシステムに比べ75%の省スペースを実現しながら、フラッシュオートティアリングやレプリケーションといったリッチデータサービス機能も装備。