今回の「Data Ferry」の発売に関する発表は、データビークルの代表取締役社長 油野達也氏と、アプレッソの代表取締役社長 小野和俊氏が行った。
油野氏は、昨年にデータビークルを設立したが、その前はインフォテリアで営業を率いていた。国産のETL/EAI市場を牽引してきた油野氏と小野氏の両名が手を組むことで、ビッグデータ分析の市場に大きな影響を与えるのではと注目されている。
「Data Ferry」は従来のデータ変換ツールとは全く異なる分析作業専用データ変換ツール。社内外に散在するさまざまな形式のデータを、IT部門や専門家の手を借りることなく、マーケティング部門やIoT ニーズを持つ製造部門などで分析が可能になるという。
事前準備と簡単な操作だけで必要なデータ変換収集を可能にし、データ分析専用とすることでマスタデータをはじめとした従来は困難だったファイルの変換、個人情報保護のための暗号化、データの汚れ揺れの検知機能などが可能になる。
またユーザーインタフェース/ユーザーエクスペリエンス(UI/UX)も電通および、takram design engineering の協力を得て、「直感的に」「手触り良く」そして「気づきを与える」ことができるユーザーインタフェースとナビゲーションを実現しているという。利用料は月額40 万円から(1 ユーザーID、初期データ容量は1TB まで)。当面は予約販売のみとし、データビークルが直接販売する。オンプレミス、プライベートクラウドでの利用はライセンス販売の形態でパートナー企業より提供する。
■基本機能(一部)
・データ収集
豊富なアダプターで、様々なRDB/ファイル/APPからデータ収集
・ファイル結合
縦結合(UNION)、横結合(JOIN)を専用U/Iでわかりやすく実装
・集計
特定の項目でグループ化し、SUM・MAX・MINなどの集計処理データを出力
・クレンジング
外れ値を検出し、グラフ表示。範囲指定によるクレンジングも実装
・サンプリング
特定の割合/件数を指定してランダムでデータを抽出
・セキュリティ
HTTPSによるセキュアなクライアントアクセス、詳細な各種ロギング機能
・ユーザビリティ
完全Webベースのクライアント環境でデータ連携定義をコーディングレス(ウィザード、D&Dなどの簡易UI)で作成可能
・ユーザーサポート
・エラー発生時の通知機能
エラー発生時の自動/手動リトライ機能