エヌシーアイでは、複雑化するITシステムの運用・監視ニーズに対応し、IT部門の戦略的なシステム運用に貢献するためには、ビジネスデータからアプリケーション、インフラまでをモニタリング(監視)する統合モニタリングと、モニタリング結果を分析し定量的なデータに基づく意思決定支援、さらに開発と運用の連携強化(DevOps)を図るITOA運用監視サービスが必要だとしている。
米国など海外の市場では、すでに24時間365日無停止で大量のオンライン・トランザクション処理を行っている企業で導入がすすんでおり、日本でも今後、クレジットカード会社、決済代行事業者、FX事業者や証券会社などで導入が広がっていくとしている。
このサービスでは、具体的に以下の3つのサービスを提供する。
1. パフォーマンス・マネジメント・サービス
- 無停止型プラットフォームソリューションStratus everRun上に無停止型サイトライン・パフォーマンス・モニタリング・システムを構築し、継続的な監視を実現。
- ネットワークからサーバ、ストレージ、OS、ミドルウェア、アプリケーションまで、オンプレからクラウド、ハイブリッド等の多種多様なデバイスや環境下における統合モニタリングの実施。
- モデル定義に基づく対象システムやアプリケーションのパフォーマンスモニタリングと、専用Viewと定期レポートによる通知。
- 収集しているデータを元にアラートを検知し、自動化された相関分析による根本原因分析(RCA: Root Cause Analysis)の実施とその結果の通知。
- エキスパートによる仮説検証に基づく精細なパフォーマンス分析と結果のレポート。
- コミュニケーションマップやアプリケーション・パフォーマンス・マネジメント(APM)の統合。(近日リリース予定)
- サイトライン・パフォーマンス・モニタリング・システムの運用管理、アラート対応、インシデント管理、運用レポート。
2. キャパシティ・マネジメント・サービス
- 自動化されたキャパシティ予測に基づくキャパシティ・アラートの通知とレポート。
- キャパシティ問題のWhat if分析やドリルダウン分析による意思決定の支援。
- 将来予測に基づくキャパシティレポート。
3. セキュリティ・コンティニュアス・モニタリング・サービス(CMaaS)
業界標準のセキュリティ基準(PCI-DSS、ISOなど)の遵守状況を、NISTが定めたCDMプログラムに準拠した手順で、4つの要素(ハードウェアアセット、ソフトウェアアセット、コンフィギュレーション、脆弱性)を自動的に継続してスキャニングし、セキュリティ・コンプライアンスの遵守レベルを可視化し、マネジメントを支援するサービス。
また、このサービスの導入メリットを次のようにあげている。
- システム全体をより安全確実な稼働に導くマネジメント・プロセスの構築
- サイロ化された運用監視システムと体制の統合による運用の効率化と費用の削減
- 定量的なデータによる意思決定支援
- アプリケーション・モニタリング(監視)に関する開発費用、運用費用の削減
- 自動化と計測およびデータ共有による開発と運用の連携強化(DevOps)
- 自動化でかつ継続的なセキュリティ・モニタリングによるセキュリティ・レベルの可視化と運用工数の削減