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日立ソリューションズ、IoT時代に向けて空間情報ソリューション「GeoMation」を提供開始

 「GeoMation」により、企業は空間情報を中心にさまざまな情報を組み合わせたエコシステムを形成し、戦略立案やマーケティングに活用することができるという。また、業務ごとに用意されたクラウドによるアプリケーションサービスを利用することで、空間情報をすぐに活用できるとしている。

 日立ソリューションズは、約30年間、社会・官公庁分野を中心に、「エンタープライズ型地理情報システム GeoMation」などの空間情報関連のシステムを提供してきた。しかし、近年、IoT化が進み、ドローンやウエアラブルデバイス、センサーなどから大量の位置情報を収集し、利用する時代が到来しているという。

 このような時代に対応するため、新たな「GeoMation」では、製品・サービス体系を一新し、データ収集からビッグデータ分析・可視化、データ更新まで、トータルソリューションを幅広い業種に提供する。そして、顧客やパートナー企業のシステムと「GeoMation」をつなぐことで、空間情報のエコシステムに貢献していくとしている。

 「GeoMation」は、空間情報とさまざまな情報を組み合わせて分析・可視化し、企業の事業戦略の立案やイノベーションの創出を支援するという。要望に合わせてカスタマイズできる汎用的なプラットフォームから業務の目的に沿ったシステムまで、次のように幅広く提供していくとしている。

  • GeoMation 地理情報システム(今回対象)
  • GeoMation クラウド型地理情報サービス(今回対象)
  • GeoMation 農業支援アプリケーション
  • GeoMation ガス事業者向けアプリケーション
  • GeoMation 船舶位置情報サービス
  • GeoMation 屋内位置把握ソリューション
  • GeoMation 作業員安全支援システム/サービス
  • GeoMation 原料ヤード在庫量計測・管理システム

 発表されたシステムとアプリケーションサービスの特徴は次のとおり。

 「GeoMation 地理情報システム」

 1. ビッグデータをリアルタイムに活用したエリアマーケティングを実現

 人や車の流れなどのGPS(全地球測位システム)情報を分析・集約し、ヒートマップやグラフ、等値線などで地図上にリアルタイムに表示し、エリアマーケティングなどで活用できる。ビッグデータ対応においては、従来、日立製作所の高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」との連携やクラスタリング構成で、システムの性能や信頼性を確保している。

図:人流データをエリアマップに表示  

 2. APIを拡充して公開し、さまざまなシステムと連携

 CRM(顧客関係管理)、ERP(統合型業務ソフトウェアパッケージ)、BI(Business Intelligence)ツール、オープンソース・ソフトウェアなど、さまざまなWebシステムと容易に連携するAPIを拡充して公開し、APIエコノミーを生み出していく。これにより、企業はCRMの顧客情報を組み合わせ、営業員や保守員の顧客対応の状況を効率的に把握することができる。

 「GeoMation クラウド型地理情報サービス アプリケーションサービス」

 「GeoMation 地理情報システム」と業務アプリケーションを組み合わせたクラウドサービスで、カスタマイズなしで即日利用開始することができる。「顧客・会員管理サービス/エリアマーケティング」では、企業が管理している顧客リストの住所情報などを用いて、顧客情報を地図上に自動表示し、営業担当者や管理者間で迅速なデータの可視化を実現し、業務効率向上を支援する。

 今回はアプリケーションサービスとして、「顧客・会員管理サービス/エリアマーケティング」に加え、「自治体向け台帳管理サービス」「不動産用地仕入管理サービス」を合わせた3つを提供する。

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