富士通は、ワークスタイルの多様化に迅速に対応していくため、グローバル16万人の従業員のコミュニケーション基盤を2015年に統一した。さらに2016年からは、先進技術を継続的に適用できるように、マルチクラウド環境への移行を進めているという。
「デジタルグローバルコミュニケーションサービス」は、その社内実践を通じて浮き彫りになった課題とその解決手法などのノウハウをベースに、ワークスタイル変革の企画から、コミュニケーション基盤の導入、運用、利活用の促進までをトータルに支援するサービスになる。
このサービスを利用することで、企業は自社にとって最適なコミュニケーション基盤を迅速に導入することが可能になるという。企画からコミュニケーション基盤の導入までは、最短3か月で実現できるとしている。
富士通は、企業のコミュニケーション基盤の導入においては、マルチクラウド環境のシステムへの移行が加速しているとし、クラウドサービス「Office 365」やクラウド認証基盤「Azure Active Directory Premium」、ヴイエムウェアのモバイル端末管理サービス「AirWatch」、コンテンツマネジメント・プラットフォーム「Box」などを組み合わせてコミュニケーション基盤としているという。
このサービスは、企業のコミュニケーション基盤を迅速に実現するため、富士通のグローバルなコミュニケーション基盤の社内実践と、導入実績から得た知見とノウハウをベースに、一連のプロセスをフェーズごとにモデル化した「Readyコンセプト」に基づいて提供するという。
「デジタルグローバルコミュニケーションサービス」の特徴は次のとおり。
・「デジタルグローバルコミュニケーションサービス Approach」(企画)
デザインアプローチ手法を用いて、企業が目指すワークスタイル変革のコンセプト立案や、コミュニケーション基盤の基本設計を支援する。グローバルなコミュニケーション基盤を導入する際に考慮しなければならない、日本国外の法規制への対応方針の策定なども支援する。また、コミュニケーション基盤導入による投資対効果の測定を支援する。
・「デジタルグローバルコミュニケーションサービス Made」(設計・導入)
企画フェーズで策定したコンセプトに合わせて、あらかじめ用意されているシステム設計のテンプレートを活用することにより、高い安定性を持ったコミュニケーション基盤のシステム設計、導入を、従来の約2分の1の期間で実現。
・「デジタルグローバルコミュニケーションサービス Managed」(運用設計・運用)
コミュニケーション基盤の利用者およびシステム管理者が、マルチクラウド環境の個々のサービスを意識することなく利用、管理できるように、システム運用代行やヘルプデスクサービスなどを提供。ヘルプデスクサービスでは、日本語と英語、中国語による多言語サポートを提供する。
・「デジタルグローバルコミュニケーションサービス Collaboration」(定着化・利活用)
コミュニケーション基盤導入後の利活用状況を定量的、定性的に評価し、各利用部門の活用度に応じた利活用を促進する提案や支援を実施。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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