「dbE Cloud」は、エンジニアが介在しないと難しかったデータベース構築やデータベース操作に関するプログラミング(SQLなど)を、スキルのないユーザでも簡単に行えるようにしたデータベース環境製品だという。エンジニアのノウハウに依存していたデータベース構築を基本的に自動で行い、プログラミング作業もシステムのナビゲートに従って行うことで、プログラムを書かずに実現することができるという。
また、データベースマネジメント、データマネジメントのための多くのユーティリティを備えており、マーケティングデータの管理など、いちいちデータベース構築していてはコストがかかりすぎるようなシーンで有効だという。
大規模なシステムの開発時に、「dbE Cloud」を使ってプロトタイプ開発を行うことで、開発工数を大幅に削減したり、小規模なサブシステムであれば、「dbE Cloud」で作成した環境をそのままAPI経由で使うなどして、開発工期や予算を大幅に減らすことが可能だとしている。
最新版の「dbE Cloud V2.0β」の特徴は次のとおり。
1. データベース正規化プロセスを完全自動化
新バージョンでは、正規化プロセスの前のデータの定義や外部キーの設定などの作業がなくなり、データをアップロードしてから先の工程は完全自動化された。これにより、フィールド数の多いデータなどの定義や設定などの作業がなくなった。
また、データベース構築プロセスを実行したタイミングでブラウザを閉じるなど、ユーザが作業を止めても、サーバ側でバックグラウンド実行しており、再度システムにログインすると、状況を確認することができる。これにより、今までより大規模なデータを扱う際に負担が軽減される。
2. クエリ作成がより簡単に
新バージョンでは、行いたい作業を選ぶと、それ以降はシステムの選択肢に従って条件を設定していく選択型インターフェースになった。これにより、カード配置ルールなどを覚えることなく、高度なクエリ作成が可能。また、リクエスト実行時もバックグラウンド実行するため、ブラウザを閉じるなどユーザが作業を中断しても、再度ログインすると状況が確認できる。
3. ダッシュボードなど、操作画面をより見やすく改善
従来バージョンに比べ、情報の見やすさを大幅に改善。操作性も一新し、インターフェースもより洗練されたものになり快適な操作性を提供。
4. 各種管理がより簡単に
ライセンスの管理がより簡単になった。ライセンス管理画面で、提供されているライセンスの情報が詳細に確認できる。また、CAL管理なども簡単に行える。
5. アプリケーションが独立
従来はdbE Cloudアプリケーションとして統合されていた機能がそれぞれ独立し、次のようなアプリケーション群で構成される。
- Modeler(データベースモデリングソフトウェア)
- Updater(データを操作するソフトウェア)
- Programmer(クエリ作成を行うソフトウェア)
- Dashboard(作業情報の詳細な管理を行うソフトウェア)