「ThinkSystem」は、レノボのSystem xサーバーをはじめとするx86サーバー群やデータセンター向けコンポーネント製品を統一したブランド名で、今後の新製品は順次、新ブランド名に統一されるという。「ThinkAgile」は、 ThinkSystemを中核として構築したコンバージドシステムおよびアプライアンス製品の統合システムの新ブランド名になる。
これらの2つの新ブランドでレノボは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に最適化されたシステム基盤、人工知能に向けたシステム、ハイパースケール環境に向けたシステムなど、近未来のデータセンターに必要不可欠な最新のインフラストラクチャーに今後注力していくとしている。
・データセンターを構成するプラットフォームの 統一ブランド「ThinkSystem」
「ThinkSystem」は、System xサーバーの信頼性を継承しつつ、今後のデータセンター基盤を支えるため、新たに再設計された新製品になっている。インテルの最新CPUであるインテルXeonスケーラブルプロセッサーを搭載し、さらにレノボ史上最大となる製品ポートフォリオ、20製品以上をラインアップ、より多様なニーズに対応することが可能になるという。
また、今回「ThinkSystem」の発表に合わせて、レノボのサーバー管理ソフトウェア「XClarity」も刷新され、「ThinkSystem」全体を管理する、システム管理製品群となる。新しいシステム管理プロセッサーの「XClarity Controller」では、業界標準の管理プロトコルを採用したRedfishベースのREST APIのサポートを行うことで、オープンな環境でのハードウェア管理が容易になるという。
また、「XClarity」全体にわたって使いやすいGUIを実現することで、UEFIや管理プロセッサーのユーザーエクスペリエンスを向上、ライフサイクルマネジメント(導入、運用、更新)にかかわるワークロードの簡素化を可能にした。
・ソフトウェア・デファインド製品の統合ブランド 「ThinkAgile」
「ThinkAgile」はレノボサーバーとソフトウェアを組み合わせたソフトウェア・デファインド技術を採用した製品となっており、ブランドの第1弾は、レノボサーバーとMicrosoft Azure Stackを導入済みの統合システム製品「ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」になる。
この製品はMicrosoft Azureとのハイブリッド・クラウド構築に特化した機能を有しており、オンプレミスの環境で運用が可能なプライベート・クラウド環境とMicrosoft Azureを組み合わせたハイブリッド・クラウド環境を実現することができる。
自社環境でセキュリティーに応じたワークロードの配分などの管理ができるため、情報漏えいなどのリスクも大幅に軽減するなど、パブリック・クラウドのみでは実現できなかったユーザーの細かい要望への対応が可能になるという。今後、レノボのConverged HX(HCI)製品およびDX(SDS)シリーズも「ThinkAgile」ファミリーに統合していくという。