Oracle Database 18cに移行するには?どんな新機能があるか?

谷川:Oracle Database 12cからクラウドを意識しています。18cのクラウド向け改善機能にはどんなものがありますか?
柴田:18cではマルチテナント、インメモリ、シャーディング関係に注力しています。クラウド化が進んだことが背景にあります。クラウドだとデータベースをたくさん作れるようになりますよね。すると「あっちに移したい」などポータビリティが必要になり、複数のデータベースを効率よく管理する機能も必要になります。
谷川:マルチテナントはまだあまりフォーカスされていませんね。12cから熟成されてきたのでしょうか。まだ「マルチテナント使っている」という声はあまり聞いたことがないのですが(笑)。
柴田:出てきていますよ。感触あります。マルチテナントデータベースを使うと、管理作業が共通化できるのでデータベース管理者1人で管理できるデータベースが桁違いに増えます。作業が早く終わり、早く帰れるようになります。
谷川:18cへ移行できるバージョンに制限はありますか。
柴田:11.2以降または12であれば移行できます。スムーズに移行できるようにと考えています。
谷川:先ほどリリースサイクルを上げて年ごとにバージョンアップすると聞きました。開発体制も変わったのでしょうか。
柴田:米国の開発責任者から、日本の要件や課題をしつこく聞かれました。以前よりもお客さまの要望やフィードバックが製品開発に反映されるようになっています。
谷川:より謙虚なオラクルになったのですね。RAC(Oracle Real Application Clusters)はどうですか。
柴田:機能改善がすごいですよ。RACだと興奮して話が長くなってしまうのですが。今後は勉強会やテクノロジーナイトなどで新機能を解説していこうと思います。
谷川:今日はどうもありがとうございました。
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加山 恵美(カヤマ エミ)
EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net
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