SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Microsoft Azure 活用事例(AD)

Azure PaaSでSoEを構築し既存システムと連携!アサヒビールが選択した低コストかつ低リスクなモダナイゼーション手法とは?

システム全体を統合するためAzure PaaSを活用したSoEを構築

 これらの問題を解決するためアサヒビールは2017年4月、「複数の営業基幹システムをSoEによって統合する」という取り組みに着手する。

 「当初はSaaSによって営業システム全体を刷新することも検討しましたが、既存システムからSaaSへと一気に置き換えてしまうのは簡単ではないと感じました」と語るのは、アサヒグループの経営共通基盤を担うアサヒプロマネジメントで、業務システム部 主任を務める塙 圭介氏。営業担当者の負担とリスクを最小化しながらシステムを統合するには、既存システムを活かしながら、新技術への対応が可能なプラットフォームを実現すべきという結論に至ったという。

アサヒプロマネジメント株式会社 業務システム部 主任 業務グループ 塙 圭介氏

 そのような検討の中で参考になったのが、4万人のユーザーが利用するレガシーシステムをMicrosoft AzureのPaaS機能でモダナイゼーションした事例である。この事例を知ったとき「アサヒビールの営業基幹システムも同じアプローチで統合できるはず」と確信したと語る。

 2017年10月にはAzureの採用を正式決定。その翌月から開発作業がスタートする。構築されたシステムは下図に示すとおり。Web Appsによるユーザー インターフェイス、キューイングとFunctionsを組み合わせたバッチ処理基盤、Cosmos DBやBLOBストレージによる共通データ基盤などから構成されており、社内システムとはExpress Routeで接続されている。

営業基幹アーキテクチャ構成図[画像クリックで拡大表示]

 「今回のシステム開発ではAzureの幅広いPaaS機能を活用しており、それに合わせて開発手法も従来のウォーターフォール型からアジャイル型へシフトしています」と語るのは、アサヒグループでITソリューションの企画・提案・開発・保守運用を担当する、アサヒビジネスソリューションズ ソリューション本部 開発統括部の塩田 弘毅氏。

 2017年12月には既存システムにREST APIを追加し、これによってAzure上のシステムとの疎結合も実現しているという。「Azureには実にさまざまなサービスが用意されており、これらを組み合わせることで多様な課題を解決できます。また機能選択も柔軟に行うことができ、システムを段階的に成長させることも可能です。これなら既存システムをそのまま活かしながら、最新技術を活用したシステム刷新が実現できると感じました」。

アサヒビジネスソリューションズ株式会社 ソリューション本部 開発統括部 塩田 弘毅氏

 また塩田氏と共に開発に参加した、アサヒビジネスソリューションズ ソリューション本部 開発統括部の小林 和可奈氏は「このようなPaaSを活用した開発は当社としても新しい取り組みであり、アジャイル型の開発スキルを蓄積できました」と述べている。

アサヒビジネスソリューションズ株式会社 ソリューション本部 開発統括部 小林 和可奈氏

次のページ
入力作業を大幅に効率化、数時間かかっていた業務も数十分で完了可能に

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/10558 2018/07/20 11:52

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング