
まずはじめに、IT運用担当者の皆さんに質問をさせていただきます。「あなたが知っているDevOpsの定義を教えてください」「なぜ、DevOpsが必要なのか教えてください」――さて、あなたならどう答えますか? 今回はDevOpsにおける「Ops」の観点から、DevOpsの目的やについて考えていきます。
なぜ、DevOpsが必要なのか
「あなたが知っているDevOpsの定義を教えてください」
「なぜ、DevOpsが必要なのか教えてください」
これらの質問には、こんな内容で返答する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
“うちの会社の開発と運用は仲が悪いので、DevOpsを通してIT部門全体でQCDの観点で生産性を高めたい
確かに、日本のIT部門は歴史的にも運用チーム、開発チームが作る側とそれを維持する側で全く分かれています。
また、これは多くのIT部門でも共通して言えることだと思いますが、往々にして仲が悪い。ただし、それは今までのITにおける日本のチーム・部門・組織の作り方を考えると、好まざるとも“運開分離”されている組織・文化では致し方ないことだと思います。
そこで考えるわけです。DevとOpsが仲良くするためのフレームワークとしてDevOpsを活用できるのではないかと。
ただ、こうした目的であれば、わざわざ横文字のDevOpsを使わなくとも、チーム間のコラボレーションを高める改善活動はできますし、逆にDevOpsという言葉がこんなにも広がらなかったと思います。何か違う理由があるわけです。
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奥村 剛史(オクムラ タケシ)
日本CA株式会社 シニア・ビジネス・テクノロジー・アーキテクト
国内メーカー系SI会社を経て、コンピュータ・アソシエイツ株式会社(現、日本CA株式会社)に入社。 当社にてITIL教育・コンサルティング・ソフトウェアビジネスの立ち上げ、及び運用コンサルティングにてエンタープライズ向けITIL活用支援コン...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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