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急成長するWizが日本法人を設立、企業が抱えるクラウドセキュリティのジレンマ解消へ

 2025年5月23日、Wizはメディア向けの事業戦略説明会を開催した。

(左から)Wiz Cloud Japan ソリューションズエンジニアリング部シニアマネージャー 大井雄介氏、同社 代表取締役社長 山中直氏、Wiz 社長 兼 COO ダリ・ラジック(Dali Rajic)氏、同社 VP, Asia-Pacific and Japan ドミトリ・チェン(Dmitri Chen)氏
(左から)Wiz Cloud Japan ソリューションズエンジニアリング部シニアマネージャー 大井雄介氏
同社 代表取締役社長 山中直氏
Wiz 社長 兼 COO ダリ・ラジック(Dali Rajic)氏
同社 VP, Asia-Pacific and Japan ドミトリ・チェン(Dmitri Chen)氏

 同社は、2020年に設立されたクラウドセキュリティを核とする企業。総額19億ドルを調達している中、2025年3月にGoogleによる買収に合意したことが話題を呼んだ。そうした状況下、先日同社は日本法人にあたるWiz Cloud Japanを起ち上げた。Wiz Cloud Japan 代表取締役社長 山中直氏は「日本企業の変革、テクノロジー投資をサポートしていきたい」と述べる。

 説明会では、WizでCOOを務めるダリ・ラジック(Dali Rajic)氏が登壇すると「今、日本市場では『AI』にフォーカスされることが多いが、その中でクラウド市場も既に動き出している」と説明。(特にクラウド環境下においては)コンテナやマイクロサービスの管理・運用、設定ミスなど、複雑性を増しているクラウド環境がサイバーセキュリティに及ぼす影響は大きいとする。これは日本だけでなく、グローバル規模での課題であり、“クラウドセキュリティの変革”が求められているという。一方、企業の実態に目を向けると人的リソースやスキルが不足していたり、クラウド戦略の策定が遅れていたりと課題は山積している。

資料提供:Wiz
資料提供:Wiz
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 「多くの日本企業はクラウド移行を進めている最中だ。単純にオンプレミスを置き換えるような話ではない」と話すのは、Wiz Cloud Japanの大井雄介氏。クラウドでは、動的に変化する環境を把握しながら、多様なリスク要素についても理解しなければならないなど、クラウドセキュリティの難しさを説明する。昨今、クラウド利用が増えている状況下、セキュリティチームのリソースが一朝一夕に増えるものではなく、(クラウドセキュリティにおける)現実と理想で乖離が起こっていると指摘。だからこそ、Wizではパートナー企業を含めた形でサポートしていくとする。

 Wizが提供するのは、クラウドセキュリティの運用を支援するための統合プラットフォーム。「Wiz Code」「Wiz Cloud」「Wiz Defend」という、3つの機能を核としている。Wiz Cloudでは、インベントリを可視化することで、リスクの優先順位付けを実施。Wiz Codeでは、DevSecOps(シフトレフトの実現)を支援するため、コードに潜む脆弱性を検知する。また、Wiz DefendはeBPFベースのセンサーでリアルタイムの脅威を分析・排除するという。

資料提供:Wiz
資料提供:Wiz
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 さらに同社の特徴となるのは、グラフDBを用いながら個々のリスク要因の特定だけでなく、どのような経路で機密データが窃取される可能性があるのかを特定しやすい点だ。セキュリティチームが大量のアラートに悩まされる中、脅威を的確に優先順位付けできるだけでなく、単一のダッシュボードから直感的に操作でき、レポーティングも容易なため、前述した課題を抱えるセキュリティチームでも活用できるとした。

資料提供:Wiz
資料提供:Wiz
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 なお、Wiz Cloud Japanでは2025年度、50名を超える組織体制(本日時点では約30名)にまで拡大していくことにも言及された。既にWizのテナントは東京・大阪リージョンで開設されており、サポート体制を含めてローカライゼーションも進めている最中だという。特に日本市場では、パートナーエコシステムへの投資も拡大していくとする。

 「究極のゴールは『ビジネスの俊敏性』を向上させることだ」と山中氏。エンタープライズ規模の企業においては、クラウドネイティブ環境によるアジリティ確保、エンタープライズ水準のセキュリティ担保という二項対立するテーマを両立させていくことが肝要であり、Wiz Cloud Japanが実現に向けてサポートしていくとした。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/news/detail/22028 2025/05/23 21:51

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