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NetSuiteはOracleと統合しても独立性を保ちつつ順調にビジネスが拡大中―SuiteWorld 2018開幕


 2016年11月にOracleに買収されたクラウドERPベンダーのNetSuite。そのNetSuiteの年次カンファレンスイベント「SuiteWorld 2018」が、米国ラスベガスで開幕した。昨年は買収してから日も浅い中での開催、まだまだOracleカラーに染まっているとは言えなかった。今年は1年半ほどの時間が経過し、Oracleの中の1つの独立したビジネスユニットとしての位置づけも確立した上での戦略発表の場となった。

Oracleとの統合後のビジネスはこれまでの中で最も順調

Oracle NetSuiteのエグゼクティブ・バイスプレジデント ジム・マクギーバー氏
Oracle NetSuite エグゼクティブ・バイスプレジデント ジム・マクギーバー氏

 NetSuiteはOracleの中のグローバル・ビジネスユニットという形で、Oracle本体組織からは独立した形で運用されている。Oracleで同様な形をとっているのは、他にはMySQLなどがある。とはいえ完全に別会社として存在しているわけではなく、必要な部分ではOracleのリソースも活用し効率化する。その結果もあり「買収からの18ヶ月のビジネスは、これまでで最も良いものでした」と語るのは、Oracle NetSuiteのエグゼクティブ・バイスプレジデント ジム・マクギーバー氏だ。

 売り上げが好調なだけでなく、NetSuiteの顧客の多くが成功していると強調する。実際NetSuiteを使っている顧客の成長率は、使っていない企業に比べかなり高い。NetSuite自身が大きく成功するのではなく、顧客が成功し成長(Growth)するのを支援する。それを象徴するように、今回のイベントテーマも「Ready, Set, Grow」だ。

 「成長することは進化することでもあります。進化論にあるように強いものが生き残るのではなく、順応性が高いものが生き残ります。これはビジネスにおいても同じです。成長には、連続性があります。成長のためには、何かに焦点を絞ってやっていくことも必要です。そして成長にはリスクも伴います。成長し進化する際には、それに携わる人にも、財務会計にもストレスを与えます。そのリスクをどう削減するかも重要です」(マクギーバー氏)

 失敗があるから成功がある。失敗から学ぶことが重要であり、それを理解し進化する。NetSuiteは米国でビジネスを始め、そこから最初に英国、そして日本に進出した。この過程で失敗し学んでいる。これらの国に展開する際に、それぞれの国に合わせ1からローカライズする手法をとり、それはなかなか上手くいかなかったのだ。「まずは各国で上手くいくことをコアにし、そこから拡張する必要があったのです」とマクギーバー氏。

 またNetSuiteが成長し組織が大きくなった際にも、弊害が発生した。NetSuiteを使う顧客にとってみれば、NetSuiteの組織が大きいかどうかは関係無い。自分たちの課題がどうすれば解決できるかが重要であり、この課題を解決する1つの方法として、業界に特化したベストプラクティスを提供するSuiteSuccessを作ったと説明する。

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NetSuiteを使うことでオペレーションは自動で流れ本来の仕事にフォーカスできる

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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