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SQL Server 2017 への移行とアップグレードの実践(AD)

SQL Server 2017へのアップグレードの方法とアップグレード時の懸念点について

 前回は、SQL Serverをアップグレードすることで得られるメリットについてご紹介しました。では具体的にアップグレードする場合の方法と、アップグレード時の懸念点についてお話ししていきたいと思います。

1.アップグレードの方法

 まず、アップグレードの方法ですが大きく分けて2つあります。1つは、既存環境のSQL Serverをアップグレードする方法(インプレースアップグレード)で、もう1つは新しい環境を構築し、データベース(データ)を移行してアップグレードする方法(移行)になります。

移行方法
移行方法

 インプレースアップグレードで既存環境のSQL Server 2008をアップグレードする場合、以下バージョンからのアップグレードのみサポートされます。

  • SQL Server 2008 SP4 以降
  • SQL Server 2008 R2 SP3 以降

 アップグレードの詳細はこちらに記載されておりますので、ご確認ください。

 実際にアップグレードする場合、インプレースアップグレードより移行を選択するケースが多いと思います。これは、アップグレード後のテストができない(別環境を用意しないといけない)ことや、万が一アップグレードに失敗した場合に切り戻しが難しいこと、ハードウェアのEOSLやOSのサポート切れのタイミングと合わせて実施することが多い等の理由が挙げられるかと思います。

 では、データベースを別環境に移行してアップグレードする場合、移行にはどのような方法があるのでしょうか?

 具体的な移行方法は以下となります。

a.デタッチアタッチの機能を使用してデータファイルを新環境にコピー
b.既存バックアップデータを使用して新環境にリカバリ
c.ログ配布やSSISなどSQL Serverの機能を使用した移行
d.Attunity Replicateなどサードパーティのツールを使用した移行

 aについては既存データベースを停止する必要がありますが、bからdはオンラインで実施可能であり、ダウンタイムも抑えることができます。既存環境への影響やダウンタイムなどの移行要件に合わせて移行方法を検討する必要があります。

【参考資料】『SQL Server 2016 実践シリーズ No.1 SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践』の無料ダウンロードはこちらからどうぞ!

次のページ
2.アップグレード時の懸念点

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この記事の著者

内山義夫(ウチヤマ ヨシオ)

株式会社インサイトテクノロジー
コンサルティング事業部 シニアコンサルタント 2005年にインサイトテクノロジー入社。 Oracleの設計やトラブルシューティングをメインに、SQL ServerやMySQLなどボーダレスに渡り歩く。 最近ではDBの移行コンサルティングがメインになりつつある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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