「コピー」と「複写」、「インストール」と「セットアップ」、「メモリー」と「メモリ」、「申し込み」と「申込み」…。マニュアル作成中に、このような表記のゆれが気になったことはありませんか? 文書は、表記が統一されていないと信頼性が低下してしまうものです。今回は、文書の品質向上に役立つ、表記のチェックポイントを紹介していきます。
ちょっとした書き方のバラツキが、誤解や文書の信頼性ダウンにつながる!?
技術文書やマニュアルを書いたり、レビューしたりしていると、気になるのが、「この用語、どう書いてあったかな? 」といった表記のゆれではないでしょうか。
例えば、「コピー」と「複写」、「インストール」と「セットアップ」など、同じことを説明しているはずなのに、どちらの用語も書かれていたらどちらかに統一すべきです。前回も説明したように、利用者は、別の言葉だと思ってしまって誤解を受ける危険性があります。
また、「メモリー」なのか「メモリ」にするのかといったカタカナ表記についても、バラツキが出やすいものです。ユーザーマニュアルに両方の表記が混在していたら、「文書のチェックが甘いな。ちゃんと見直していないんじゃないかな」と、文書の品質を疑われかねません。
読みやすさと、文書の品質を高めるためには、用字や用語、表記のどこに注意すべきなのかを理解し、参考となる手引などを活用することがポイントです。

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- この記事の著者
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高橋 慈子(タカハシ シゲコ)
テクニカルライター。テクニカルコミュニケーションの専門会社 株式会社ハーティネス 代表取締役。マニュアル制作や改善に携わるほか、わかりやすく書く技術を盛りこんだ企業研修なども行っている。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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