ちょっとした気配り、ライティングテクニックで誤解は避けられる
マニュアルライティング講座も中盤、第3回目は「誤解を受けないように書くための基本」がテーマです。
マニュアルのような技術文書であっても、ブログやメールなどの個人的な文章であっても、「まさかこんな風に、読まれるとは!?」と読み手から思いも寄らない誤解を受け、驚くことがあるものです。それは読み手の思いこみで起こるというより、ちょっとした書き方のマズさが原因であることも多いのです。
文章を使って情報を伝える場合、面と向かって話をする時と違って、読み手1人1人の理解に合わせて説明を変化させることはできません。ですから、誰が読んでも1つの意味で伝わるように書かなければなりません。複数の意味に取れるということは、誤解されるということなのです。特にマニュアルのような技術文書やビジネス文書は、書き手の意図を正確に伝えなくては、文書の目的を果たせません。
文章によるコミュニケーションは、誤解を生みやすいというリスクをもともと抱えています。しかし、書き方にちょっと気をつければ、こうした誤解はずいぶんと減らせます。読み手に誤解を招いてしまう理由はいろいろありますが、今回は基本的なものを取り上げて、改善するためのライティングテクニックを紹介します。
なお、「もっと他のテクニックについても知りたい」「文章の書き方に興味が出てきた!」という人のために、末尾に参考となる書籍情報も用意しました。必要に応じて参照してください。