マニュアルは、時として予想外の読まれ方をされてしまうもの。そして、そのような事態は、書き方のちょっとしたマズさに原因があることがほとんどです。今回は、「誤解を受けないように書くための基本」をテーマに、誰が読んでも誤解されない文章の書き方のツボを紹介していきます。【バックナンバーもどうぞ!】
ちょっとした気配り、ライティングテクニックで誤解は避けられる
マニュアルライティング講座も中盤、第3回目は「誤解を受けないように書くための基本」がテーマです。
マニュアルのような技術文書であっても、ブログやメールなどの個人的な文章であっても、「まさかこんな風に、読まれるとは!?」と読み手から思いも寄らない誤解を受け、驚くことがあるものです。それは読み手の思いこみで起こるというより、ちょっとした書き方のマズさが原因であることも多いのです。
文章を使って情報を伝える場合、面と向かって話をする時と違って、読み手1人1人の理解に合わせて説明を変化させることはできません。ですから、誰が読んでも1つの意味で伝わるように書かなければなりません。複数の意味に取れるということは、誤解されるということなのです。特にマニュアルのような技術文書やビジネス文書は、書き手の意図を正確に伝えなくては、文書の目的を果たせません。
文章によるコミュニケーションは、誤解を生みやすいというリスクをもともと抱えています。しかし、書き方にちょっと気をつければ、こうした誤解はずいぶんと減らせます。読み手に誤解を招いてしまう理由はいろいろありますが、今回は基本的なものを取り上げて、改善するためのライティングテクニックを紹介します。
なお、「もっと他のテクニックについても知りたい」「文章の書き方に興味が出てきた!」という人のために、末尾に参考となる書籍情報も用意しました。必要に応じて参照してください。

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- この記事の著者
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高橋 慈子(タカハシ シゲコ)
テクニカルライター。テクニカルコミュニケーションの専門会社 株式会社ハーティネス 代表取締役。マニュアル制作や改善に携わるほか、わかりやすく書く技術を盛りこんだ企業研修なども行っている。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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