SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

IT Compliance Reviewスペシャル

基盤となるIT統制はルーティン化へ保つべきは経営側の「緊張感」~カカクコム

 購買サポートサイト「価格.com」や、日本最大級の旅行情報サイト「フォートラベル」などの運営で知られる株式会社カカクコム。グループサイトの月間利用者数はのべ3000万人に迫り、月間総ページビューは8億を優に越える。膨大なトラフィックを賄うネットビジネスを展開するためには、サイトの信頼性や安全性は欠くことのできない要素であり、上場企業として責任も問われる。日進月歩で進化するネット業界において、急成長する同社がどのようにコンプライアンスを捉え、取り組んでいるのか。取締役COOの安田幹広氏にお話をうかがった。(取材・文/伊藤真美)

3000万の利用者に対するネット企業としての責任

 ――インターネットの世界で急速にビジネスを拡大させてきた御社にとって、コンプライアンスとは、どのような存在であると捉え、具体的にどのような対応を行っているのでしょうか。

 まず、一部上場企業の市場に対する責任という意味で、事業継続のために必要不可欠な「パスポート」のように捉え、重く受け止めています。ですから、法令で定められたプロセスに則って社内を運営管理するのは、最低限行うべきこと。

 また、おっしゃるように、カカクコムでは現在11サイトでサービスを提供しており、のべ3000万人弱のお客様にご利用いただいております。ネットビジネスはなにか問題が生じた際には、そうした多くのお客様に一瞬にして影響を与える可能性があります。

 ですから、データの正確性やコミュニティの健全な運営、サイトの品質などが世の中の仕様に準拠しているかといった、ネット上の施策については特に常に心を砕いているところです。

株式会社カカクコム 取締役COO
安田 幹広 氏
株式会社カカクコム 取締役COO安田幹広氏

 ――内部統制対応では、複雑化した業務の見直し等に大変な時間とコストをかけなければいけない企業も多く見られました。御社の場合はいかがでしょうか。

 歴史ある企業に比べれば、設立12年目のカカクコムの業務フローはさほど複雑ではなく、シンプルに成り立っています。ですから、属人化や業務フローの複雑化といった問題が少なく、透明性が保たれやすいかと思いますね。

 ビジネス自体も、成果報酬型の広告やアフィリエイトなど、既に仕組みとして完成したものを組み合わせたモデルが多いので、それぞれのユニットに対して統制もかけやすいでしょう。また、個人情報などの情報取得を最低限に抑えるなど、できるだけ身軽でいようという工夫も行っています。

 カカクコムの業務の中で最も比重が高いのが、WEBサイトの運営なのですが、出来上がってしまえば、システムで統制されている部分が多いため、コンプライアンスの強化を進めるといっても人の作業に大きな負担を与えることはありません。しかし、裏を返せば、IT統制については構築の段階から、かなり厳密に行う必要があるというわけです。

次のページ
自社内基準を創出しセキュリティレベルを策定

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
IT Compliance Reviewスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/1365 2009/04/13 12:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング