コンカーは、デジタル化による請求書業務改革を目指す「デジタルインボイス構想」を発表した。
企業の経理担当者を対象としたコンカーの調査によると、「リモートワークが推奨される状況下で、請求書業務を理由に出社したことがありますか」という質問に対し、43%の担当者が「多くあった」、32%が「しばしばあった」と回答するなど、請求書業務を担当する経理担当者の多くがリモートワークを実施できていない状況がわかったという。
これにより、入力の手間やチェックの形骸化といった請求書業務の従来からの課題に加え、「請求書業務のための出社」という新たな課題が浮き彫りになったとしている。
同社は、このような請求書業務における課題を解決するべく「デジタルインボイス構想」を発表した。本構想は、各パートナー企業との連携を通して、請求書のデジタル化による業務効率化、次に経理部門のリモートワークの実現、そして最終的にはデジタルデータを活用した高度な請求書管理とガバナンス強化を目指すという。
デジタルインボイス構想を実現するためのパートナーシップの第一弾として、インフォマートのクラウド請求書サービス「BtoBプラットフォーム 請求書」と、LINEのAI文字認証技術「CLOVA OCR」と連携するとしている。
コンカー代表取締役社長 三村真宗氏は、「この度、ビジネスキャッシュレス構想に続くデジタルインボイス構想を発表しました。リモートワークの長期化にともなうデジタル化の波の中、紙業務をどこまで削減できるかが今後の企業の成長戦略において大きなキーとなると考えています。今回発表したデジタルインボイス構想の下、請求書管理領域において様々なパートナー様と連携し、企業のペーパーレス化・業務効率化を推進すべくさらなるサービス拡充に取り組んでまいります」と述べている。
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