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MySQLとHeatWaveが切り開くオープンソース・データベースの新基準

TPC-HによるHeatWaveの簡単なベンチマークテスト

第4回

 この連載ではMySQLの開発チームが開発、運用、サポートを行っているクラウド・データベースであるOracle MySQL Database Serviceと、分析処理を爆速化する分析エンジンHeatWaveについて、製品の特徴や使い方を解説していきます。第4回は、TPC-HによるHeatWaveの簡単なベンチマークテストついて解説します。

TPC-HによるHeatWaveのベンチマークテスト

 HeatWaveの性能を検証するため、複雑な検索や集計処理を含んだ意思決定支援システム(DSS)のベンチマークテストであるTPC-Hを利用します。なお今回利用するTPC-HをベースとしてSQL文はHeatWaveの検証用に用意されたものであり、TPC-Hの仕様に完全には準拠していないため公開されているTCP-Hの他のテスト結果と比較することはできませんのでご注意下さい。

 MySQL Database SerivceおよびHeatWaveへのデータのロードには、MySQL ShellのDump & Load ユーティリティの利用が推奨されています。

TCP-Hデータ生成

 まずベンチマークテストを行うためのTCP-Hのデータを生成します。

 HeatWaveのマニュアルのチュートリアルでは、オブジェクトストレージにテストデータのファイルをアップロードしてデータをロードする手順を紹介していますが、オブジェクトストレージ無しで手っ取り早く作業するために踏み台サーバーとして用意したComputeインスタンスのブートボリュームを大きくしておき、そこにテストデータのファイルを置いていきます。作成済みComputeインスタンスのブートボリュームも後から拡張することも可能です。

 HeatWaveリリース時にパフォーマンスを紹介し、また利用者の方が再現テストを行えるように、ベンチマークテストの手順とスクリプト類が公開されています。このページの情報を活用してベンチマークテストを行います。



データ生成ツールdbgenのコンパイルとデータ生成

 TPC-Hのデータを生成するためには、まずTPCのウェブサイトでライセンスに合意の上でツールをダウンロードします。
 ダウンロードされたファイルを展開するとdbgenディレクトリにあるmakefile.suiteを環境に合わせて編集します。ファイル内を検索して下記の通り変更して下さい。

図 makefile.suiteファイルへの変更項目

CC  = gcc
DATABASE= SQLSERVER
MACHINE = LINUX
WORKLOAD = TPCH

 続いてTPC-H Toolsのdbgenコマンドをコンパイルします。

図 dbgenのコンパイル

make -f makefile.suite

 最後にdbgenコマンドでテストデータを生成します。

図 計100GBのテストデータの生成

$ ./dbgen -s 100

 これでテストデータの準備ができました。

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MySQLの新しいクライアントプログラムMySQL Shell

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この記事の著者

梶山隆輔(カジヤマリュウスケ)

日本オラクル MySQL Global Business Unit Asia Pacific & Japan担当 MySQLソリューション・エンジニアリング・ディレクターオラクル社において、MySQLのお客様環境への導入支援や製品の技術解説を担当するセールスコンサルタントチームのアジア太平洋地域リーダー。多国籍なM...

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