今回はCitrix XenApp(以降XenApp)のサーバサイドアプリケーション仮想化について説明します。サーバサイドアプリケーション仮想化は、プレゼンテーション仮想化とも呼ばれる場合があります。XenAppを構成する8つの基本コンポーネントの説明を中心に紹介していきます。
Citrix XenAppの概要
今回はCitrix XenApp(以降XenApp)のサーバサイドアプリケーション仮想化について説明したいと思います。サーバサイドアプリケーション仮想化は、プレゼンテーション仮想化とも呼ばれる場合があります。XenAppは下記のような基本コンポーネントにより構成されています。
- クライアント
アプリケーションサーバに接続するためのクライアントソフトウェア
- Web Interface
クライアントが接続するインターフェース
- ICAプロトコル
クライアント、アプリケーションサーバ間で使用されるプロトコル
- アプリケーションサーバ
配信するアプリケーションを実行するサーバ
- データコレクタ
負荷情報や、再接続情報などを管理するサーバ
- データストア
設定情報などを管理するデータベースサーバ
- 管理コンソール
アプリケーションサーバやWeb Interfaceを管理する
- ライセンスサーバ
アプリケーションサーバに接続するためのラインセンスファイルを管理するサーバ
クライアントからWeb Interfaceと呼ばれるWeb Applicationを構成するWebサイトに接続します。Web Interfaceでのユーザー認証が完了すると、そのユーザーに割り当てられているアプリケーションがブラウザやローカルのデスクトップ等に表示されます。
表示されたアプリケーションのアイコンをクリックすると、アプリケーションサーバに接続し、実際のアプリケーションを使用するができます。アプリケーションはアプリケーションサーバ上で実行されるため、クライアント側ではインストールされている必要はありません。
アプリケーションの画面イメージがサーバから転送されてくるような利用イメージです。一見すると、レスポンスなどユーザビリティが低い印象を受けます。しかし、実際にはローカルのパソコンで実行する場合よりも使い勝手が優れている場合がしばしばあります。
クライアントとアプリケーションサーバ間ではICA(Independent Client Architecture)という通信プロトコルが使用されます。また、HDXと呼ばれる技術によってユーザーエクスペリエンスを高める様な工夫がなされています。
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- この記事の著者
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北瀬 公彦(キタセ キミヒコ)
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社システムエンジニアリング部所属。独立系SIerを経て、2000年にシトリックス・システムズ・ジャパンに入社。テクニカルサポート、グローバルエスカレーションでクラッシュダンプの解析やデバッグ作業にいそしんだ後、同R&D部にて、保守開発チーム(開発、テスト)のマネジメント、派生開発プロジェクトプロジェクトや、オフショアテストセンターの...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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