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米Qlikのドスサントス氏に訊く データとデジタル、2つのCDOは何が違うのか?

edited by DB Online   2021/05/25 08:00

Qlikはチーフ・データ・オフィサーをサポートしさらに世の中全体のデータリテラシー向上に貢献する

 チーフ・データ・オフィサーに求められるのは、データを分析し価値を導き出せるようにすること。そのためには、データ分析のためのプロセスの標準化に取り組むこととなる。その上でDataOpsを重視し、アナリティクスのサイクルを迅速に回せるようにする。このときにデータ活用のための技術要素を揃えるだけでなく、社内のビジネスに向けデータ分析を標準化しサービスとして提供できるようにすることが重要となるだろう。

 そのためには、チーフ・データ・オフィサーは組織全体を鳥瞰する形でデータを把握し、それぞれのビジネス部門のデータ活用環境を整備しなければならない。「その上で社員のデータリテラシーの向上や、データ分析文化の定着にも取り組むことになります」とドスサントス氏は指摘する。

クリックテック・ジャパン カントリーマネージャー 今井 浩氏

 Qlikは、データ整備、分析のための各種製品を提供し、チーフ・データ・オフィサーが実現したいデータ分析の標準化とDataOpsのための分析環境の整備をサポートする。このときQlikが重視しているのが「リアルタイム性だ」と言うのは、クリックテック・ジャパン カントリーマネージャーの今井 浩氏だ。「Qlikのユーザーだったところが安価なBIツールに移行することがあります。しかし、より多くのリアルタイムデータを扱いたいがために、再びQlikに戻ってきています」と今井氏は言う。

 もう1つQlikがユニークなのが、世の中のさまざまな人のデータリテラシーの向上に取り組んでいることだ。これはQlik製品のユーザーやパートナーに限ったことではない。多くの人にデータ活用のための教育プログラムなどを、無償で提供している。これはQlikがグローバルで取り組んでいるもので、日本も例外ではない。世の中のデータリテラシーの向上が、結果的にQlikのビジネスを拡大すると考えてのことではあるだろう。多くの独立系BIベンダーが買収される状況の中、買収などで積極的に製品ポートフォリオを充実するだけでなく、こういった取り組みを続けていることがQlikの独立性を保ち、成長を続けられる源になっているのだろう。



著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

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連載:週刊DBオンライン 谷川耕一

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