「Data SuperHero」としてデータドリブンの旗振りを担う
──実は、Snowflakeのユーザーコミュニティである「SnowVillage」の村長もされているとか。
菱沼氏:はい、村長もしています(笑)。SnowVillage自体はユーザーコミュニティなのですが、Snowflakeの方も参加されています。一言でいうならば、「データドリブンを推し進めるヒーローたちが、ひとときの安らぎを得る場所」のようなものですね。データを使うことが当たり前の世界を作り上げる人々を育てて、世界中をデータドリブン文化にしていくことを目標に情報発信をしています。コミュニティ外部に対してはYouTubeでも配信しており、誰もが入れるSlackのグループも運用しています。
たとえば、YouTube配信ではSnowflakeの機能や導入事例を紹介したり、Slackでは配信の企画を話し合ったり、メンバーが関わるプロジェクトの相談に応じたりしています。僕は沖縄にいるのでオンラインがメインですが、東京のメンバーはオフラインでも交流しているかもしれませんね。
実は、私自身が外向きにも積極的に情報発信していきたいと思っていたこともあり、SnowVillageの村長に立候補して就任させていただきました。弊社はデータ分析の会社ですが前述したように、お客様がSnowflake上にデータを置いてくれていると業務がすごく楽になります。だったら、村長になってSnowflakeをアピールしなければと思ったのです。
──SnowVillageに参加することのメリットを教えてください。
菱沼氏:個人的には、YouTube配信自体が楽しいですね(笑)。他にも、Snowflakeのコアな情報を、実際使っている人たちと話せるところもメリットだと思います。たとえば、Infrastructure as Codeで自動的に環境構築をしたいなど周辺ツールの情報や、顧客に提案する前に相談するなど活用しています。現在Slackには84人が参加していますが、参加者が一桁のころから知っていますので、ずいぶんと大きくなったと感じています。これからはエンジニアだけでなくて、BIツールなどでSnowflakeを使っている人も参加してほしいですね。
──Snowflakeの魅力、菱沼さんの思い入れなども伝わってきました。今回は個人受賞ということもあり、一個人としてSnowflakeに携わる面白さを教えてください。
菱沼氏:大量のデータを高速に、しかも安くさばけるところがすごく好きです。昔はデータをより活用できるテクニックを持つ会社が生き残ると思っていたのですが、Snowflakeと出会い「もうこれに任せればいい」と感じたことが衝撃でした。従来のデータウェアハウス製品にない手軽さもあり、これまでテクニックを磨いていた人にとっては危機感を覚えるほどのポテンシャルをもっていますが、私の場合は素直にこれに乗っかり世界を前に進めたいと思っています。もちろん、他のデータウェアハウス製品も見ているのですが、今はSnowflakeだけでなく業界全体で切磋琢磨していることを感じています。
──菱沼さんは、日本に2人しかいないという、Snowflakeの「Data SuperHero」でもありますね。最後に、ちゅらデータのCTOとして、また個人としてどのような将来展望を抱いているのか教えてください。
菱沼氏:弊社はデータ分析やデータエンジニアリングの領域の事業を開拓してきたのですが、Snowflakeという強力な武器を使うことで、その難易度を下げることができました。そのため、より付加価値の高いAIモデルの開発やMLOps(機械学習基盤)を提供できるようにしていきたいです。
個人的にはData SuperHeroとしてSnowflakeをもっと盛り上げて、データドリブンな世界を広めていく旗振りをやらなければと感じています。そのため、世界で活躍できるように英語を学習したいという思いもあります(笑)。
Snowflakeは現在最強のデータウェアハウスのひとつだと思っており、皆さんにも1回は使っていただきたいですね。お客様の要望次第では他にもいいソリューションはありますが、一番バランスが良いものがSnowflakeです。ぜひ、Snowflakeに取り組んでいただいてSnowVillageにも遊びに来ていただければ、おもしろい話を色々と聞けると思います。