「データドリブンの旗振り役に」データエキスパートが語る“Snowflakeに夢中になる”理由とは
Snowflake「DATA HERO OF THE YEAR」:ちゅらデータ CTO 菱沼雄太氏

クラウドデータプラットフォームを提供するSnowflakeは、2021年「Data Drivers Awards」の受賞者を発表した。その中でも、“データドリブンの意味を完全に体現している先駆的な技術者”に与えられる「DATA HERO OF THE YEAR」を個人受賞したのが、ちゅらデータ株式会社 CTOの菱沼雄太氏だ。そこで、同社の事業内容とSnowflake活用状況をはじめ、ユーザーコミュニティ「SnowVillage」の活動内容について訊いた。
受賞によりグループ内でも目立つ存在に
──はじめに、ちゅらデータ株式会社と菱沼様の役割をお教えください。
菱沼雄太氏(以下、菱沼氏):ちゅらデータは沖縄県に本社を置いており、データ活用に関するコンサルティング・受託分析・システム開発・アルゴリズム開発などを行っている会社です。代表取締役の真嘉比(愛氏)が、最高におもしろい仕事を沖縄に作りたいという思いで2017年に創業しました。特に、Snowflakeを使うようなデータ分析基盤を作ることに強みをもっており、新たなサービスの提供にも力をいれています。
私がちゅらデータに入社してから2年程経過しており、CTOという役職を担っています。社内では、技術の品質を担保するためメンバーにアドバイスするなど、技術面に関して全体を統括する立場です。これまでは、金融業界でSEやコンシューマー向けのWebサービス、ゲームの開発などを経験しており、大量のデータを高速に処理するような業務を担当してきました。ちなみに北海道出身なのですが、知人に誘われて約4年前から沖縄にきています。

──「DATA HERO OF THE YEAR」の受賞おめでとうございます。受賞された率直な感想をお聞かせください。
菱沼氏:受賞できると思っておらず、素直に嬉しいです。弊社はKDDIグループのSupershipホールディングスグループの企業なのですが、受賞したことでグループ内でも目立つ存在となりました。社長の真嘉比は、会社に大きな仕事の依頼がくることにつながると社員に伝えてくれているのですが、それに加えて社員みんなに「菱沼を倒してくれよ」と技術力向上のために発破を掛けています(笑)。
──会社の知名度向上や社員のモチベーションの高めるきっかけにもなっているのですね。そもそも、どのような理由からSnowflakeを使い始めたのですか。
菱沼氏:ちゅらデータにジョインした当時、Snowflakeの存在は少し知っていた程度でした。そのときにたまたま担当していた、データウェアハウスをお客様向けに構築する案件があったのですが、納品してみるとパフォーマンスが足りないという問題が発生していました。そこでSnowflakeを思い出してPoC(概念実証)をしてみたらうまくいったのでSnowflakeに切り替え、問題を解決したことが始まりです。そのときPoCは私が担当していたのですが、「こんなに速いのか」と驚いたことを憶えています。
弊社ではデータ分析を主に受託していることもあり、分析結果をレポートとして提供しているのですがデータの取り扱いは非常にセンシティブです。もし、異なるデータが混じりでもしたら大事故なのですが、 Snowflakeではプロジェクトごとに管理できるだけでなく、ユーザー権限もしっかりしていることからデータガバナンスも容易です。そのため、今では社内の分析プラットフォームとしても活用しています。
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森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...
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