企業が異常気象に対抗するためには、これからはサプライチェーンネットワークの「外側」を考慮する必要がある。すわわち、部品や材料がどの地域から届いているかの把握である。企業はこれまで、自分がコントロールできるサプライチェーンの「内側」について最適化を図ってきた。しかし、台湾の干ばつが引き起こした世界的な半導体不足の例が示すように、異常気象はサプライチェーンネットワーク全体に「外側」から脅威をもたらす。今までの常識が通用しない異常気象がもたらす打撃を回避・克服するために一つひとつの物がどこから来るのかを理解したうえで、調達先地域の分散などリスク軽減策を考えていく必要がある。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
中田 淳(Anaplan ジャパン)(ナカタ ジュン)
国産コンピュータメーカ及び外資系ソフトウエア企業を経て、2007 年にSAP ジャパン株式会社入社、2013 年よりSAP Analyticsポートフォリオの日本国内における事業責任者を務める。2016 年2 月にAnaplan ジャパン株式会社の第一号社員として入社、現在に至る。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア